過去ログ - [オリジナル] The Five Elements 〜New Contract Peach Warrior〜
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名無しNIPPER
[sage saga]
2015/02/14(土) 12:05:57.18 ID:VF8Hn4hI0
俺の 土 の理を司る鍵と、千春の 木 の理を司る鍵。
それが一つとなってもたらされた力。
(五行の理…… 木 が指し示す色は青――)
千春……
(そして和間くん、胸元を見て――)
胸元……
「これは……」
燕尾服の胸元には刺繍されたかのように青く煌く模様が浮かぶ。
その模様は……
(木が司るもの…… 色なら青や緑、季節なら春。そして守り神は青龍)
胸元には、青く輝く昇り龍の模様が刻み付けられていた。
「――人間ごときが…… 人間の分際で……」
ぶつぶつと呪詛のように言葉を吐いて鬼は重々しく立ち上がる。
――和間くん、何か強い「イメージ」が浮かんできたの……
「うん、俺もだ――」
――私、和間くんにいっぱい助けられてきたね。
「そんな…… 俺の方こそ――」
――だからこれからは私が和間くんをもっと、もっと支えたいの。支え合っていきたいの。
「ありがとう。俺も千春のおかげで生きてこれた……」
――嬉しい…… だから、だからね…… 私は 仁 を貫いていきたい。
「うん…… 木 は 仁 の徳を持っている。仁 は即ち親愛……
それなら俺は、土 が持つ 信 を貫くよ――」
――ふふ…… 私たち相克の関係だね。
「そうだね…… それのせいか知らないけど喧嘩しちゃったし…… ごめん」
――いいの…… でも、私は相克なんかじゃないと思う。
千春の言葉…… その旋律は俺を癒し、育み、確かな強さをもたらす。
「――人間ごときに何ができる!? お前らなどちっぽけな蟻だ! この世界を統べるのは我々だ!」
吼える怪物。おぞましい叫びも何故か今は恐ろしく感じなかった。
「うん…… 俺たちは相克じゃない。
土が木を育てるように、木もまた土を肥やし育み豊かにする。
だから俺たちは相克じゃない。二人で一つだ――」
「――終わりにしてやる…… 鍵は頂く!」
鬼の片手が怪しく光って、そこから一本の斬馬刀のような大太刀が現れた。その姿は処刑人さながらである。
――私たちは相克じゃない、想生だね。
「ああ…… 千春、奴が来る!」
大太刀をギリギリ……と力強く両手で握り、そして振り被り、そのまま大股で接近して来る鬼。
どうする―― 千春。
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