過去ログ - [オリジナル] The Five Elements 〜New Contract Peach Warrior〜 
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65:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 12:37:20.02 ID:VF8Hn4hI0

「――いやぁ良かったよ。和間と木ノ下さんが仲直りして」
「なんだよ改まって」

 何気ないけど大切な日々。
 昼休み、校舎屋上。

 あれから朱彦の提案でこの屋上は俺たちの昼食スポットとなってしまった。
 教師に見つからないかヒヤヒヤする毎日である。

「架け橋崩壊の危機だったが、よくやってくれた同志和間よ」
「同志って何だよ…… まあ、色々とありがとう朱彦」
「礼には及ばんよ同志和間。お前のおかげで俺もこうして木ノ下さんと会話ができるってこった」
「――自分から話かけられるって言ってたような……」
「何か言ったか?」
「いや、何も。同志朱彦」

 朱彦はどこか誇らしげに購買のパンを頬張る。
 一方の俺はというと――

「そういやぁよ和間、お前の弁当毎回美味そうだよな。母ちゃん…… いや、お前寮生だっけ? 自分で作ってるのか?」
「いや、これは――」

 男どもからのむさ苦しい…… もとい、狂信的なほどの熱い眼差しを向けられているらしい千春…… そんな状態で「この弁当は千春が作ってくれた」とか、「千春の家に住んでいる」とか言った暁には俺の命はない。
 どう言い訳したものか――


「――今日のお弁当どうかな? 急いでたからちょっと自信なくて」
「あ……!! き、木ノ下さんどうしたの!? ってか…… 今日のおべんとう、だと!?」
「ち、千春っ!?」


 どう言い訳しようか考えを巡らせていたところだった。
 なんというタイミングか、千春が屋上に現れたのである……



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