過去ログ - [オリジナル] The Five Elements 〜New Contract Peach Warrior〜 
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 09:31:01.58 ID:638Opjkd0

「――あの…… これは一体どこへ行くんですかね……」


 聞くのがいささか遅過ぎた質問をおじさんの車の中、後部座席で呟く。


「――和間くんに話しておきたいことがあってね」


 おじさんに付いて行った俺は気付くとおじさんが運転する車の中にいた。
 いつもは優しいおじさんが見せた有無を言わせぬような厳粛さを纏った雰囲気…… それに気圧されて為されるがままこうして付いてきてしまった。


(話しておきたいこと――)


 やっぱり何かまずいことをしてしまったんじゃ……
 いや、でも反感を買うようなことはしてないはずだ。
 居候についてもおじさんだって快く迎えてくれたし。
 わざわざ場所を変えて話したいことって……


――では…… 一体。


 視線を外へ移す。

 俺が移り住んできたこの都市。
 星天(せいてん)市。
 この都市は都会部分と田舎部分を併せ持っている…… いわゆる地方都市というイメージ。
 中心部は高層ビルや高層マンションが並び立ち、それを囲むようにアパートや住宅地、繁華街が存在する。
 また、郊外は海に面していて海水浴場や漁港も存在するし、山にも囲まれている。

 五行町(ごぎょうまち)。
 星天市の中でも田舎部分…… 郊外地区の五行町に木ノ下家と大宙学園はあった。
 学園は大規模で、俗に言うマンモス校。
 地元の学生だけでなく俺のように遠方から入学してくる生徒も多いようだ。
 広大な敷地に何棟もの校舎等建物が存在し、複数の学科があり、いくつもの部活や同好会も存在し自由そうな雰囲気があって生徒たちは活気に溢れている…… 入学して間もないので表面上だけど、そんな感じだった――


――おじさんの運転する車は見知った光景をひた走る。


(これって…… もしかして)


 学園までの…… 通学路。
 車は俺達がいつも行き来する通学路を走っていた。
 そして…… 行き着く先は――


「――学園!?」


 車は校門を通って学園の敷地内へ進入した――



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