過去ログ - 京太郎「修羅場ラヴァーズ」久「もうちょっと、近づいて」
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◆fUP.t6E/JbsR
[saga]
2015/03/16(月) 23:59:31.73 ID:6PaHKQ3H0
「あ……」
余命宣告を受けたように。
私の体の震えが、止まらない。
「じゃあ、そういうことで……もう、部室で話しかけないでくださいね」
「あ、ま、まって」
彼は一度も振り返らず、足を止めず。
追いかけようとしても、上手く立ち上がれなくて、私は近くの机の中身をブチまけてしまった。
「……あ」
床に散らばる教本や、筆入れの中身。
鉛筆や、定規――そして、銀色の鋏。
「……京太郎、くん」
私は。
蛍光灯の光を白く反射する、その刃から目を離すことができなかった。
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