過去ログ - 真姫「バレンタインはチョコレートほど甘くない!?」
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1: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:39:55.56 ID:4sQVRRmLo
※まきりん
既に付き合ってて、周知の事実という前提でご覧下さい

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2: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:41:25.59 ID:4sQVRRmLo
 この寒空の下、いったいいくつのチョコレートが行き交うのだろうか。

 バレンタインデー、普段では勇気を出せない乙女達がその気持ちをチョコレートに乗せて想い人へと届ける日。

 ふん、馬鹿らしいわ、そんなイベントでもないと告白もできないなんて、実際は大して好きでもないんじゃないの?
以下略



3: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:42:47.97 ID:4sQVRRmLo
凛「おっはよー」

真姫「おはよ」

 マフラーに顔を埋め、手袋をした手をポケットにつっこみ、よっぽど重ね着してるのか通常時より二回りほどに太った凛と通学路の途中で落ちあう、寒いのは苦手らしい、猫キャラで押してるだけのことはある。
以下略



4: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:44:06.80 ID:4sQVRRmLo
凛「寒いー、早く行こ」

真姫「そうね」

 だいたい今日チョコを用意するなんて一言も言ってないのに、花陽の奴、最近察しの良さがエスパーじみてきてるわよ...それとも私がわかりやすいのかな?
以下略



5: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:44:37.59 ID:4sQVRRmLo
凛「...き...ん、真姫ちゃん?」

真姫「えっ...あっ、何?」

凛「なんかずっと黙ってるからどうしたのかと思って」
以下略



6: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:45:43.23 ID:4sQVRRmLo
凛に対する気持ちを自覚してからの私はずいぶん分かりやすかったらしい、あっという間に花陽はじめ周囲にバレてしまった。

 一ヶ月、私は何も出来なかった、同性に惚れてしまった自分の気持ちの扱い方が分からなくて。

 二ヶ月、私は何も出来なかった、凛に嫌われるのが怖くて。
以下略



7: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:47:53.77 ID:4sQVRRmLo
 ――ごくり。

 無意識に生唾を飲み込む。

 ......ちょっとイメトレしましょう。そう、大事よね、イメトレ、部活でいつもやってるし、噛み噛みになったらダサいし、ね?
以下略



8: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:48:53.44 ID:4sQVRRmLo
 さあ落ち着いて、深呼吸するのよ、すぅ...はぁ...、よし!

 いざっ!

真姫「ね――」
以下略



9: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:50:08.49 ID:4sQVRRmLo
 ていうかそもそもなんでそんな気合い入れる必要があるのよ、だって私たちもう付き合ってんのよ?恋人よ?凛だって少なからず私のこと好きなはずなんだから、チョコ貰って嫌なはずないじゃない。

 普通に渡せばいいのよ、お昼ご飯のおかずを分けてあげるぐらいのノリでいいのよ、...さすがにそれは軽すぎる?いや、もうこの際なんでもいいや、とにかく渡すことに意味がある、はずよ。

真姫「あ――」
以下略



10: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:51:16.98 ID:4sQVRRmLo

――


凛「あれ、絵里ちゃんだ」
以下略



11: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:53:34.96 ID:4sQVRRmLo
凛「おはよー」

真姫「絵里ってやっぱりモテるのね、女の子に、だけど」

希「元々美人な上に基本はかっこいい系やからねぇ、μ'sの活動始めてからはさらに鰻登りって感じで」
以下略



12: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:54:46.32 ID:4sQVRRmLo
凛「だって、そんなにモテる人が凛の彼女なんだって思ったら、嬉しいから」

真姫「な...ナニソレ」

 意味分かんない...、けど、ただ「彼女」って呼ばれただけで嬉しくなっちゃう私の心の方もよっぽど意味分かんないわ。
以下略



13: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:56:02.93 ID:4sQVRRmLo
花陽「おはよう」

 私たちが教室に着いて一息吐いたぐらいで、用事とやらで遅れて来た花陽が現れた。

凛「おはよかよちん!」
以下略



14: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 15:57:10.79 ID:4sQVRRmLo
花陽「あ、私授業始まる前にお手洗い行ってくるね」

凛「うん、いってらっしゃーい」

 ひぃ!こっち来る...、胃が、胃が痛いわ...例えるなら、喫茶店でゲームアプリで遊んでたらミスっちゃってその瞬間思わず大きい声が出てしまった時ぐらい胃が痛いわ。
以下略



15: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 16:00:13.24 ID:4sQVRRmLo
 そう思った矢先だった、バレンタインの日というのは、そのコンセプトに反してあんまり甘くないらしい。

凛「あれ?」

 凛が怪訝な顔をして自分の机の中をまさぐっている、そしてそこから引き抜かれた手には白い箱が掴まれていた。
以下略



16: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 16:01:26.10 ID:4sQVRRmLo
凛「これって...」

花陽「チョコだよ!!」

真姫「えっ...?」
以下略



17: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 23:54:13.00 ID:4sQVRRmLo
凛『だって、そんなにモテる人が凛の彼女なんだって思ったら、嬉しいから』


 なによ、全然そんなことそんなことないじゃない、やっぱり不安よ...。

以下略



18: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 23:55:57.62 ID:4sQVRRmLo
花陽「返事を貰う気は無い、ってことなんじゃないかな」

凛「もう真姫ちゃんと付き合ってるって知ってるから、ってこと?」

花陽「多分、ね」
以下略



19: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 23:56:53.11 ID:4sQVRRmLo
花陽「だって気にならない?」

凛「そりゃあ気になるけど」

真姫「そうね、捜しましょ」
以下略



20: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 23:58:42.00 ID:4sQVRRmLo
――


 昼休み

以下略



21: ◆7U5MZNHpck[saga]
2015/02/14(土) 23:59:53.40 ID:4sQVRRmLo
――

クラスメイトA「クラスで教室に一番乗りしたのは私だけど、星空さんの机の周りでなにかしてた人は見なかったかなぁ、私が来るより前のことは先生に訊いた方がいいと思う」

凛「そっかぁ」
以下略



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