12: ◆ejIZLl01yY[saga]
2015/02/19(木) 20:05:33.71 ID:KONa++Nu0
えっ_____
人の祈りを使う?
そんなこと、どうやって?
簡単なことさ。誰かの祈りを、自分の為に捧げさせればいいのさ。
明日、ここに誰かを連れてきたらいい。その子の願い、叶えてあげるよ。
________
「ほら、こっち」
「う、うん、ちょ、ちょっと、寒いねぇ。うひひ。」
華は心の中で舌打ちをし、呼びかけた。出てきて、と。
するとひょこんっと白い毛の塊が出てきた。
「やあ、僕はキュウべえ。君の願いを叶えてあげるよ。」
「ね、願い、い?」
「ああ、そうさ。どんな願いでもね。」
信子の顔がニヤァと嫌に歪んだ。
どんなことを願おうか考えているのだ。
「信子…あんたの願いは、私を魔法少女から抜けさせることよ」
「えっ?えっ…私、の願い…皆から、好かれた、い。…だ、だよ?」
「違う!あんたは、私の為に願えばいい!」
「えっ、えっ、でも、」
「…それに、あんたにその願いを叶える必要はない。」
華は胡散臭い、わざとらしい笑顔を信子に向けた。
「へっ??」
「だって…あなたは私の友達だからね。ほら、好かれてるよ。好かれてなければ、友達なんて言わないから。」
そう言えば、困惑に満ちていた信子の顔がまた歪んだ。
「わ、私、七海さん、っと、と、友達ぃ…いひっ、いひっ、」
余程嬉しいのだろう。
不気味な笑いが止まらない。
「さあ、願い事は決まったね?」
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