9: ◆ejIZLl01yY[saga]
2015/02/15(日) 16:23:18.49 ID:Kpp714BC0
「どうして!?何でそんな事黙っていたの!?」
廃れた公園の中、少女の声が響き渡る。
そんな声とは対照的に淡々と答える獣。
「わかると思ってたからさ。だって自分の願いだけを叶えて魔法少女をやめるなんて虫が良すぎるだろ?」
「何で最初に言わないの!?騙したんでしょ!?」
「やれやれ、君たちはいつもそうだ。自分の都合が悪くなると、決まって人のせいにする。」
「知ってるよ…魔法少女って…年を重ねるごとに…弱くなるんでしょ?」
「前に見たんだ…私より凄く年上の女の人。魔女退治なんて…慣れているはずなのに、死んじゃった…。」
少女は膝を折り、重力に従い座り込む。髪の毛がいまの心情を表すかのように顔にかかっている。
「私も…年とって…弱くなって…戦えなくなって…魔法が使えなくなって…死んじゃうんだ…。」
「そうさ、いずれ君は戦えなくなって死ぬ。そして、魔法少女をやめる方法もない。少なくとも僕がここで活動を始めてから今まで、前例はない。」
「でも、一つだけ可能性はあるよ。」
「…何?何でもいいから…!教えてよ!」
人の祈りを使えばいい。
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