過去ログ - 【デビルサバイバー2BR】峰津院都、初めてのバレンタイン
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3:名無しNIPPER
2015/02/14(土) 22:17:01.29 ID:eZM638Spo

イオから「この日に女の子だけで集まるから、ミヤコちゃんも来てね」と、半ば強引な誘いを受けたのが3日前のこと。
ジプスでの仕事と兄様への報告を済ませ、やや気乗りしないままイオの家へと出向いた私は、イオのお母様への挨拶もそこそこにイオの自室へと歩を進めました。
……お母様が「若いっていいわねぇ」と言っていましたが、何だったのでしょうか?
それとお母様、あなたも充分に若いと思います。少なくとも、高校生の娘がいるとは思えません。


「イオ、入りますよ。」


ノックを3回、イオの返事を待ち部屋に入ると、イオ・マコトさん・フミさんが机を囲んでいました。
挨拶も済ませましたが、何と言いましょうか……部屋全体の空気がひり付くような、何とも言えない雰囲気を醸し出しています。
よく見ると机の上には何かの雑誌がたくさん広げられていますが……それよりもまず、質問をしなければなりません。


「それで、今日集まったのは何故です?
 まさか理由も無しに集まったというわけではないでしょう。」


そう、私は集まる理由を聞いていないのです。
誰でも抱くであろう当然の疑問を口にした瞬間、何とも言えない、というか「えっ、本気でわからないの?」といった視線が全員から投げかけられました。
いや、そんな目で見られても……。


「えっと、ミヤコちゃん。
 本当に、集まった理由って分からないの?
 今日はもう2月7日だよ?」


「はい、まったく見当がつきません。
 その口ぶりから察するに、皆さんは理由を承知しているようですが……」


イオから投げかけられた問いに、そう答えます。
実際、皆目見当がつきませんから仕方ありません。


「ではミヤコ副局長、バレンタインデーをご存じでしょうか?
 私達はその件で集まっているのです。」


マコトさんがそう問いかけてきました。
バレンタインデー……何故そのようなことで集まる必要があるのでしょうか。


「えぇ、知っていますよ。
 聖人ウァレンティヌスの殉教日であると同時に、彼を悼み祈りを捧げる日ですね。
 ですが、私たちは誰も彼の宗教の教徒ではなかったと思いますが……。」


全く意味が分かりません。
こう言っては何ですが、教徒でもない女性たちが集まって何かをする日とはとても思えません。


「あー、ミヤコ副局長。
 確かにそういう意味もある日だけど、ここ日本ではそれ以外に意味のある日なんだよね。
 というより、むしろこっちの方がメイン。」


そう言うフミさんからヒントを貰いましたが、やはり全くもって見当がつきません。
それ以外の意味……ここは率直に聞いた方が良いでしょう。


「では、イオ。
 バレンタインデーの日本での意味とは何ですか?
 私を誘った本人なのですから、もちろん答えてくれますよね。」


正直に言えば、誘った時点で理由を教えてもらいたかったのですが……。




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