過去ログ - まど神「悪魔ちゃんバレンタイン」
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14:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 00:30:17.28 ID:bkA1fUYa0
きんこんかんとチャイムが鳴る。
ざわざわとクラスメイト達がざわめいて、がたごと椅子が動く音がする。
まどか「……っ」
ほむら「……」
そんな喧噪のなか、人間のわたしの視線は、不自然なくらいすたすたと足早なほむらちゃんを追っていた。
杏子「それじゃ帰ろーぜ、まどか」
まどか「えっ、と……ご、ごめんね。ちょっと今日、用事があって……!」
杏子「ん? なんだ、まどか。今日、何かあんのか?」
まどか「え、えっと、その……」
悪気のない杏子ちゃんに足止めされたわたしが、あたふたと視線をさまよわせる。
ほむらちゃんはもう視界の端こっで、このままだと見失っちゃうだろう。
さやか「あー……杏子。まどかは今日、大切な用事があんの。追及はしないであげて」
杏子「んー? そんなに探るつもりないけど……」
あえて声をかけていなかったさやかちゃんが、そっとフォローをしてくれる。
まどか「ごめんね、杏子ちゃん。それと、ありがとうっ、さやかちゃん!」
さやか「気にすんなって。じゃーね、まどか」
杏子「んじゃ、またな」
まどか「うん。また明日!」
大切な友達二人に見送られて、人間のわたしはもう見えなくてしまったほむらちゃんに追いつくべく、駆け足で教室から出て行った。
杏子「……なんなんだ、まどかの用事って?」
さやか「馬に蹴られたくなきゃ邪魔しちゃダメな用事」
杏子「は? なんだそりゃ」
まど神「ふふふっ」
わたしにとっても大切な二人の友達の会話に笑い声を漏らしてしまう。
まど神「じゃあ、わたしも馬に蹴られちゃわないぐらいにのぞき見しに行こう」
ちょっとだけ嫉妬が混じっちゃうかもしれないけど、わたしだってわたしの幸せを邪魔する気はない。
……ホントだよ?
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