過去ログ - まど神「悪魔ちゃんバレンタイン」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/02/14(土) 22:42:12.25 ID:6VCV6nty0

ほむらちゃんがチョコレートを作っているのを、わたしは十四人いる使い魔の子達の中に混ざりながら見ていた。

ほむら「……」

ほむらちゃんはせっせと手を動かしてチョコレートを作っている。その手際はてきぱきしていて、無駄がない。こういう調理にも、性格というものは現れるらしい。

まど神「……」ジー

偽街の子供達「……」ジー

わたしは使い魔の子達と一緒にほむらちゃんをじいっと見ているけれども、ほむらちゃんに私の姿は見えていない。見える見えないの問題じゃなくて、たぶん鹿目まどかだったころのわたしが引き裂かれた後の概念のわたしを見る気がないから見えないんだと思う。

それはちょっと悔しい。

まど神「むぅ」

ほむらちゃんがどうしてこの日にチョコレートを作っているのか。それを考えると、概念らしくもなくちょっとした羨望が湧く。

ヒガミ「?」

ほっぺたを膨らませていると「どうしたの?」とでも言いたげな顔で、使い魔の子のうち一人がわたしを見る。

お団子を二つ作って、おしゃれなシルクハットをかぶった子だ。

まど神「ううん。なんでないよ」

ヒガミ「……」

首を横に振ってごまかすと、その子は興味がなくなったようですぐに視線をほむらちゃんの手元に戻した。

使い魔の子達はわたしのことをきちんと認識できる。ほむらちゃんと違って。



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