過去ログ - まど神「悪魔ちゃんバレンタイン」
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4:名無しNIPPER[saga]
2015/02/14(土) 23:08:09.69 ID:6VCV6nty0
まど神「っていっても、わたしの分でもないんだけね」
自分で言って、ちょっと落ち込んだ。
期待してるわけでもないし、もらえるなんてちっとも思ってないけど、それでもちょっと恨めしい気持ちになっちゃうのだ。
まど神「ほむらちゃんが最高の友達って言ったのも、概念になったわたしなのに……」
正確には概念になりかけるちょっと前のわたしだけど、大して変わらないはずだ。その頃のわたしは引き裂かれることなくわたしの中に残ってる。
だから、ほむらちゃんのことを世界で一番知っているのは、間違いなくわたしだ。
まど神「でも、ほむらちゃんは人間だった頃のわたしのほうが大切なんだよね」
初めてほむらちゃんと出会ったわたし。ほむらちゃんと約束を交わしたわたし。ほむらちゃんが迷い込んでいた迷路の出口になる願いを望んだわたし。
それは確かにわたしだったけれども、その人間だった頃のわたしはもうなくなってしまっている。
人間だった頃より、ずっとずっと長い時間と世界の積み重ねがあるから、それを失ったからと言ってどうなるというわけでもない。
けれども、だからこそ、この世界で生きている人間のわたしは
まど神「……むぅー」
とっても、ずるいと思う。
ヤキモチ「……?」
さっきとは違う、髪の長い赤毛の使い魔の子が首を傾げてこっちを見る。
まど神「なんでもないもんっ」
ヤキモチ「……」
ちょっと乱暴になっちゃったわたしの答えに、使い魔の子といえば「ふーん?」という感じだった。
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