15:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 00:59:37.30 ID:G19p4UZnO
「開けていいか?」
「い、家でゆっくり食べればー?」
「んじゃ、ここで食うか」
悪戯にわらってプロデューサーは箱を開ける。
「おい、なんだこれ」
次は杏が、私が悪戯に笑い返してやる。
「見てわかるでしょ? 鍵だよ」
「そりゃ分かるが」
「うん、だからさ。杏の家の鍵。それ使っていつでもうちに来て杏の面倒をみれる権利だよプロデューサー」
「はあ……」
流石に呆れられたかな……。
「あのな、男に家の鍵渡すってどういうことか分かっ」
「分かってるよ! 分かってるんだ……。プロデューサーだから、プロデューサーのことが好きだから渡したんだ!!!」
「……」
沈黙が、辛い。
今すぐにでも、冗談でもなんでもなく、逃げだしたい。
「杏」
プロデューサーの顔を見上げられない。でも俯くと泣いちゃいそうだ。
こんな時、どうすればいいのかな。
全然、いつも通りじゃない。
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