24:名無しNIPPER[sage]
2015/02/20(金) 11:05:19.75 ID:IvOxZoCHO
しえん
25:名無しNIPPER
2015/02/22(日) 01:18:31.23 ID:fbAVcohu0
翌日。
ひとり酒で二日酔いするのは人生で初めてだった。その感想は、最悪、の2文字にとどめておこう
結局昨日はどこにも寄り道をせずに家へと帰って、一人暮らしで培ってきた料理スキルの全てを駆使してつまみを作り、
大昔に宅飲みをしたとき以来ずっと冷蔵庫の肥やしになっていたお酒をだいたい飲みつくしたんだ
それで、ようやく寝れた。人生で初めて、お酒も悪くないと思ったね
26:名無しNIPPER
2015/02/22(日) 01:19:46.59 ID:fbAVcohu0
時計をみるとまだ9時過ぎ。頭痛に呻きながらカーテンを閉め切ってからクーラーのスイッチを入れて、
ぼくはその薄暗い部屋で、n度寝の限界に挑戦することにした。
そして24度設定のキンキンに冷えきった部屋で、布団にくるまりながら下したぼくの結論はこうだ。
27:名無しNIPPER
2015/02/22(日) 01:21:26.27 ID:fbAVcohu0
いつも通りにふるまおう。
そう、ぼくは現実逃避なら得意なんだ、それに関してなら是非とも任せてくれ。
28:名無しNIPPER
2015/02/22(日) 01:22:25.52 ID:fbAVcohu0
脳みそに鉛をぶら下げているような感じがしなくなったのはたぶん6度寝をすぎたころで、
外をみるともう日もいい感じに傾いていた
部屋を適当に片付けて、外出のために適当に着替える。スーツ以外の服を着るのは久しぶりだ
そして、ぼくは頑丈なリュックサックを背負うと、大学の図書館へ向かって家を出た。
29:名無しNIPPER
2015/02/22(日) 01:23:32.93 ID:fbAVcohu0
図書館はやっぱり空いていた。
ぼくはできるだけ司書の人の方を見ないようにしながら、書庫へ続く階段の扉をそっと開けた
書庫、というのは図書館であまり貸し出しのない本をしまっておく場所のことで、
つまり「氷山の一角」ではない方にあたる
普通の図書館は閉架、といって書庫に一般の人が入ることはできないのだけど、
30:名無しNIPPER
2015/02/22(日) 01:24:38.13 ID:fbAVcohu0
その場所で、ぼくは今まで読もうと思いながらも敬遠していたタイプの本、
つまり、大学生を気絶させるくらい退屈で、同じく気絶させることが可能な程分厚いやつを、片っ端から机に積み上げはじめた。
で、そいつらをひいひい言いながら学生証とともに貸し出しカウンターの机に置く。
司書さんが手続きを終えてくれるのを床だけを見つめながら待ち、
とにかく貸出手続きを完了できるだけの時間が過ぎたところで、ぼくは全部の本をカバンに突っ込んでもと来た道を引き返した。
31:名無しNIPPER
2015/02/22(日) 01:25:17.29 ID:fbAVcohu0
図書館から出るぼくを、止める人はいなかった。
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