過去ログ - 千秋「あら、アナタは…」未央「えっ?」
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17:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 22:57:23.03 ID:Naqv58ceO
未央「黒川……千秋さん?」

そう言うと彼女、黒川千秋は僅かに驚いたような表情を見せた。

千秋「あら、知っていたのかしら。」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:05:03.16 ID:Naqv58ceO
普段ならばミーハーな気分もあいまって、物怖じせずに千秋さんに積極的に話しかけられたのかもしれない。

でも、今は無理だった。

むしろ千秋さんと自分との差が余計に心を沈めるだけで。
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:09:13.51 ID:Naqv58ceO
千秋「……ねえ」

そんな気まずい無言が私たちを包むのかと思ったとき千秋さんがまた口を開いた。

千秋「さっきアナタ言ってたわよね」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:13:17.59 ID:Naqv58ceO
千秋「ここの特設ステージのことを『こんな小さなステージ』って」

未央「言いましたけど……」

予想していたものとは大きく異なる言葉が投げかけられて戸惑ってしまう。
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:19:35.86 ID:Naqv58ceO
千秋「この場所を押さえてくれた人も、ステージをセッティングしてくれた人も、本番の演出をしてくれた人も、アナタたちのレッスンをしてくれた人も、そしてアナタたちを見るために足を止めてくれた人もいるの」

未央「はい……」

千秋「だからその人たちのために今日のステージを投げ出したまま終わらせることは許されないわ。」
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:23:52.49 ID:Naqv58ceO
千秋「私が言いたいことはこれだけよ。後はアナタがなにをするか自分で考えて決めなさい」

未央「はい……っ!」

そうだ、まずは戻ろう。みんなのいる所に。そこですぐで謝ろう。そしてみんなにお礼を言わなきゃ。
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:29:22.80 ID:Naqv58ceO
――立てない。

未央「おっかしいなあ……」

――どうしよう。怖い。
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:35:17.34 ID:Naqv58ceO
未央「……あはは」

――こんなに私は弱かったんだ。

私の最低のステージをずっと見てくれた人たち、スタッフの方に、トレーナーさんに、ちひろさんや部長さん、プロデューサー、シンデレラプロジェクトみんな、横断幕まで持って見に来てくれたみんな、しぶりん、しまむー、そして千秋さん。
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:41:19.79 ID:Naqv58ceO
千秋「まったく……なにをやっているの?」

私の醜態を見て呆れてしまっているのだろうか。

千秋「まだ戻る勇気がないの?」
以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:45:29.60 ID:Naqv58ceO
未央「……あ」

――動いた。

さっきまで体を接着剤で固定されているのではないかと思うほど動きそうになかった私の体が動いた。
以下略



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