過去ログ - 千秋「あら、アナタは…」未央「えっ?」
1- 20
19:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:09:13.51 ID:Naqv58ceO
千秋「……ねえ」

そんな気まずい無言が私たちを包むのかと思ったとき千秋さんがまた口を開いた。

千秋「さっきアナタ言ってたわよね」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:13:17.59 ID:Naqv58ceO
千秋「ここの特設ステージのことを『こんな小さなステージ』って」

未央「言いましたけど……」

予想していたものとは大きく異なる言葉が投げかけられて戸惑ってしまう。
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:19:35.86 ID:Naqv58ceO
千秋「この場所を押さえてくれた人も、ステージをセッティングしてくれた人も、本番の演出をしてくれた人も、アナタたちのレッスンをしてくれた人も、そしてアナタたちを見るために足を止めてくれた人もいるの」

未央「はい……」

千秋「だからその人たちのために今日のステージを投げ出したまま終わらせることは許されないわ。」
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:23:52.49 ID:Naqv58ceO
千秋「私が言いたいことはこれだけよ。後はアナタがなにをするか自分で考えて決めなさい」

未央「はい……っ!」

そうだ、まずは戻ろう。みんなのいる所に。そこですぐで謝ろう。そしてみんなにお礼を言わなきゃ。
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:29:22.80 ID:Naqv58ceO
――立てない。

未央「おっかしいなあ……」

――どうしよう。怖い。
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:35:17.34 ID:Naqv58ceO
未央「……あはは」

――こんなに私は弱かったんだ。

私の最低のステージをずっと見てくれた人たち、スタッフの方に、トレーナーさんに、ちひろさんや部長さん、プロデューサー、シンデレラプロジェクトみんな、横断幕まで持って見に来てくれたみんな、しぶりん、しまむー、そして千秋さん。
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:41:19.79 ID:Naqv58ceO
千秋「まったく……なにをやっているの?」

私の醜態を見て呆れてしまっているのだろうか。

千秋「まだ戻る勇気がないの?」
以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:45:29.60 ID:Naqv58ceO
未央「……あ」

――動いた。

さっきまで体を接着剤で固定されているのではないかと思うほど動きそうになかった私の体が動いた。
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:51:06.41 ID:Naqv58ceO
千秋「戻る前に涙は拭いておいた方がいいわ。このハンカチ使っていいから」

なにを言っているのだろうか、私のコレは涙なんていいものじゃない。もっと別のなにかでしかない。

受け取る気配がしない私に千秋さんはハンカチを無理やり握らせて言った。
以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 23:57:03.17 ID:Naqv58ceO
千秋「アナタが今流しているものはアイドルとして最初の涙なの」

千秋「本当は辞めたくないんでしょう?アイドル」

泣きそうな声で、だけど強く私は答える。
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2015/02/16(月) 00:00:26.78 ID:1X1IATyPO
千秋「自分の力で立ち上がった今のアナタにはアイドルとしての涙を流す資格があると思うの。」

未央「そんな……そんな資格なんて……私なんかに……私なんかにあるんですか?」

千秋「あるわ。アナタ自身がないって思っていても他のみんなが認めてくれるはずよ。もちろん私も含めてね」
以下略



36Res/18.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice