過去ログ - 「お前はドライブが嫌いだったよな」
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26: ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2015/02/18(水) 00:30:37.96 ID:VrQgeoJco
「お願いだ、もう、黙ってくれ……!」
黙らないよ、わたしは今ここで眠っている『わたし』じゃない。君が思う『わたし』だもの。
「解ってんだよ、頭でどんなに理屈捻っても、天寿とやらを待つにしても俺はそばにいることしかできない、ソレしか許されない」
じゃあ、君はお母さんと弟君の判断が間違ってたと思うんだ。
「ソレも違う。苦しみから放ってやりたいと思うことが間違ってるものか。でもソレしか方法が無かった」
違うね。君はそう思ってない自分がいるのを認めたくないんだ。だから『わたし』がここにいるんじゃないか。
「だから言っただろう」
何のこと?
「それでも悩むのが人間なんだ……」
…………。
「天寿がどうとか、自然の摂理がどうとか言うのは簡単だよ、そりゃそうだ、言うだけだからな、俺はソレを思い知った」
どうしてかな?
「本当にそんな場面に直面してるヤツはそんなことは思えない。人でないにしても、人生の大半を一緒に過ごした、愛すべき者が血を撒き散らして苦しんでいる時にそんなこと考えられる余裕なんてない」
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