13: ◆sUOOVkXRRK7c[saga]
2015/02/25(水) 03:53:55.28 ID:BN2hgMlM0
三週間前
鎮守府 提督室
零が鎮守府に仮着任してから半日……零の指令の元そこに集ったのは、数時間前に零をタコ殴りにしたとある艦娘を含め、資源調達の為の遠征や、練度上げの演習などに向かっていた為、その時鎮守府にいなかった者達……その一部。
零「それじゃあ改めて聞くけど、ここにいる皆が?」
???「はいっ、司令官のご要望通り、現状、この艦隊で『最高峰の練度を誇る駆逐艦』6名です」
零、自分の目の前に整列する6名の駆逐艦を見て唖然とする。
なぜなら……
???「まぁその6人中6人が私達なんですけどね!!」
???「たっく、なんで最初に私達だけ……顔合わせなんて他の子達も纏めてやれば良いでしょうが」
???「別に、この新しい司令は私達を招集した気は無いみたいだけどねぇ」
???「……むしろ、驚いてる様に、見える……」
???「なによ、なんか文句でもある訳?」
そう、零の召集令に応じて集った練度が最も高い駆逐艦6名、その6名全てが―――
朝潮「……では今一度、挨拶の意味も込めて号令と点呼を……朝潮型駆逐艦のネームシップ『朝潮』です。司令官、どうぞよろしくお願い致します!!」
大潮「朝潮型駆逐艦、2番艦の『大潮』です!撤収作戦ならお任せ下さい!」
満潮「ちっ……朝潮型駆逐艦3番艦『満潮』よ。あんた、なんでこの部隊に配属されてきたのよ……」
荒潮「あら、そう言えば自己紹介もまだでしたか……朝潮型駆逐艦、4番艦の『荒潮』よ」
霰「……朝潮型駆逐艦9番艦……『霰』です。んちゃ、とかは言いません……よろしく……」
霞「朝潮型駆逐艦10番艦『霞』よ」
量産型駆逐艦『朝潮』シリーズの艦娘達っ!!
足並み、姿勢、額に添える手の角度。まるで教科書に出てくるような完璧な海軍式敬礼をこなす朝潮
元気いっぱい、と言う表現がこれ以上無く似合う大潮
敵意、いや違う。不快感、とでも言うのだろうか、それを隠そうともしない満潮
ゆったりとした表情(ポーカーフェイス)を崩そうとしない荒潮
無表情、と言って良い程顔の筋肉を動かさない霰
満潮とはまた違う、敵意とも不快感とも似つかぬ不の表情で零を見定める様に睨みつけている霞。
朝潮型駆逐艦6名が、この艦隊における最高峰の駆逐艦……
零(……)
零、感じる。些細な違和感。
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