14: ◆sUOOVkXRRK7c[saga]
2015/02/25(水) 03:55:59.96 ID:BN2hgMlM0
荒潮「よろしくね、満潮ちゃんが下着泥棒と間違えてボコボコにしちゃった新しい提督さん♪」
零、思わず吹き出す。と同時に晴れ上がった頬に走る鈍痛に顔を顰める。
満潮「あ、あれはそのっ!どう考えてもそうとしか受け取れない状況だったし…って言うかコイツ殴ったのは私だけじゃないっての!!」
霰「……正直、そう見えたとしても艦娘の2人が殴るって選択するのは、どうかと思う」
大潮「って言うか、私詳しい事情聞いてないんですけど一体何があったんですか?下着泥棒って司令の事です?」
満潮「以下略、以下略っ!!詳細は聞くなっ!!!」
霞「あんたねぇ……正直こっちとしてはどうでも良いけど着任早々、勘違いとは言え部下の艦娘に泥棒扱いされてんじゃないわよ、情けない」
零(……弁解、反論の為に口を開かせてさえくれればこんなにボコボコにされる前に誤解を説く事が出来たんだけどなぁ……)
強し、艦娘強し、子供にしか見えない駆逐艦でも大の大人を圧倒、口を開く隙も余地も与えない、圧倒的戦闘力っ!!
カットイン、夜戦連撃を思わせるcriticalhit!!
結果フルボッコ、圧倒的顔面大破ッ!!
朝潮「……完全にこちらの早とちりです。重ねて謝罪します、本当に申し訳ありません零司令官」
特に朝潮は深く負い目を感じているらしく規律の取れたピッチリとした姿勢で零へと頭を下げる……。下手すればもう一度土下座しかねない勢いで
零「……あ、あははっ」
この時、零。割と引き攣り顔。
彼のトラウマであり本業である命が掛かった『勝負』よりも焦りと不安を感じている事をはっきりと自覚する……。
いい年して女性とのトラブルにほとんど巻き込まれた事のない零にとってはある意味でどんな難問よりも難しい問なのかも分からなかった。
零「……」
朝潮「……」
……妙な空気、学校に赴任してきた新人教師とクラスの子供達の初対面の様な、何とも言い難い空気。好転しそうな気もするし泥沼になりそうな気もする……そんな感じ。
このままではいけない、流れを、変えるッ!零、ふうっ、と溜息を付き
霞「で、こんな解体寸前の鎮守府に何の用なのあんた」
紡ぎだそうとした言葉が、止まる。
彼女、霞の横槍、それで止まる。
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