過去ログ - 【ダンガンロンパ】左右田「青春に色をつける」【安価】
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28: ◆nn2xPKyinc[saga]
2015/02/17(火) 02:01:22.63 ID:dsJu/r3O0
日向 「俺、双子の兄弟がいるんだけどさ」

左右田 「ほー。雰囲気ひとりっ子っぽいな」

日向 「そうか? で、弟も同じクラスなんだよ、俺達と」

左右田 「あ? つまりオメェは双子兄弟揃いで《希望ヶ峰学園》に来てんのか? スゲェな。御両親はさぞかし鼻が高いだろうな」

左右田 「ん? でもオメェと同じ苗字のヤツなんて居ないぞ?」

日向 「家庭の事情ってヤツだ。弟の名前はカムクラ イズル。《超高校級の完璧》だ」

左右田 「マジかよ。そんなご大層な肩書きの弟がいんのかよ」

日向 「肩書き通りありとあらゆることに完璧といえるほど長けていて、希望ヶ峰学園が理想とする《希望》の対象として迎えられたらしいんだ」

日向 「でもあいつ…なんでも持ってる才能のせいなのか、物事や感情に興味を抱けないみたいでさ」

左右田 「不感症なのか?」

日向 「そうなるのかな…ここにきてあいつも何か変わればいいなって思ってる」

日向 「初対面で少し遊んだだけの俺が、こんなお願いするのはおかしな話なんだけど」

左右田 「……なんだよ?」

日向 「あいつが興味の湧く何かを、左右田も一緒に探してくれないかって…仲良く、とまでは言わない」

日向 「たまに話かけるだけでもしてくれないか?」

左右田 「……まさか《超高校級の相談窓口》から相談を持ち込まれるたァな」

日向 「!」

日向 「あははっ、それもそうだな…っ!」

左右田 「ふーん。可能な限りでなら、協力してやるよ」

日向 「本当か?!」

左右田 「クラスメイトのよしみだ」

日向 「いいヤツだな、左右田」

左右田 「ま、オレも悩みができた時にヨロシクってことで」

日向 「もちろんだ!」

日向 「改めて、これからよろしくな、左右田」

 夕日を背にした日向が笑いながらオレに手を差し出す。なんか、青春って感じじゃね?

左右田 「おう」

 いつか、こいつはオレを裏切らないって確信できる日がきたら…話してみよう。
 オレの灰色な青春を。こいつなら、精算してくれそうだから。

 日向の手を握り返す。灰色のキャンパスが、少し明るくなった気がした。


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