過去ログ - 【艦これSS】提督「壊れた艦娘と過ごす日々」08【安価】
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833: ◆oeBS4v7bwY[saga sage]
2015/03/03(火) 23:30:39.24 ID:vn60ncIKo

睦月「……」

 ぴたり。

 立ち上がったところで、何故か睦月が立ち止まる。

提督「……? どうした睦月」

睦月「いえね? ほら、提督のお菓子、お世辞にも上手に出来たわけではなかったわけでですね?」

 改めて言われると何と言うか、やはり申し訳ない。

 お返しのために作ったのに、お返しになっていないような気がしてならない。

睦月「なのでっ」

提督「くっ」

 三度目だからか、すんでの所で察知して睦月の体を抱きとめた。

 眼前一杯に睦月の顔と甘い香りがする。

睦月「ぐぬ、ぬ……! 何故止めるんですか……!」

提督「何故近づく……!」

睦月「お口直しですよお口直し!」

提督「やはりか!」

 椅子に座ったままの俺と、その横に立った状態の睦月。

 右側から顔を寄せた睦月の肩と額に手をやりながら、突進するように唇を近づける彼女を止める。

睦月「くぬぬ……!」

提督「離れるんだ……!」

睦月「嫌じゃ!」

提督「じゃってなんだ……!」

 体を少し捻るようにして迫る睦月だったが、その体勢が辛くなったのか、ふっと力を緩める。

 観念して諦めたかと思ったが、次の瞬間には再び睦月が顔を近づけた。

提督「!?」

睦月「ふかーっ!」

 飛び乗るように、俺の膝の上に座る睦月。

提督「待て、待て!」

 ぶわっと汗が吹き出るのを自分でも感じた。

睦月「およ?」

 とぼけながらも、込めた力は変わらない。

 以前に口付けをしたときも、確かに彼女を抱きかかえた事はある。

 が、それは何と言うか、横向きの状態だった。

 それが今は、ほぼ完全に向き合っているわけで。

提督(これは非常にまずいのではないだろうか……!?)




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