42:名無しNIPPER[saga]
2015/02/24(火) 00:47:04.34 ID:hqS2G1XbO
右眼を開いて、ゆっくりと瞬きをする。キラキラした色が落ち着いていく。
気が付けば普段買い物をする店の中にいつの間にか私は立っていた。
右眼の色が濃くなる前の、普段通りの普通の世界。
「楓さん」
名前を呼ばれて振り返ると、そこには男の人が立っていた。
「誰か」ではなくって、この人のことを私は知っている。
その手を取って、腰を抱いて。強く抱きしめる。
とても戸惑っているようだ。周りの視線も集まってくる。ここでも私は有名人らしい。
「王子様役、代わりましょうか」
幸せなキスをして終わるのはおとぎ話だけれど、女の子の幸せはそこから始まる。
この夢は、私にそれを気づかせてくれるきっかけなのだろう。
だから彼に、とっておきの唇を。そんな衝動に任せ――
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