過去ログ - 【安価】京太郎「愛と勇気のおとぎ話……」和「3ageです」【咲・muv-luv】
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80: ◆Qxi3nQ8k6U[saga]
2015/02/19(木) 23:36:51.99 ID:ni0We9moO
京太郎「やっぱり日本って凄いですね……基地で出る海外モノの合成食料の肉とかって、食感はおざなりですから……」

美穂子「本当、ほら、このお魚もちゃんと身を解せるわ」

京太郎「味も本物に近いですよね」

美穂子「味か……」

京太郎「どうかしました?」

美穂子「いえね、これから産まれてくる子供たちはきっと、本物のお魚やお肉の味を知らないで生きていくんだなー、って思っちゃって……」

京太郎「…………」


確かに、そうだ。

日本は海洋プラントを所有してるので野菜などはまだ天然物を食べられるが、肉類や魚類は合成食料に頼らざるを得ない。

無事である東北や北海道では幾分か海産物が穫れるらしいが、やはり高級品で有力武家の食卓でも無い限りお目にかかれない。


京太郎「ヘタしたら……イワナやアユを手づかみで採って、塩をふって焼いて食べるなんて向こう数百年出来ないかもしれないんですよね……」

美穂子「ええ……」


っと……暗い話になってしまった。


京太郎「あ、この竜田揚げも美味しいですよ!良かったら!」

美穂子「あ……そうね、ごめんなさいね、食事中に……」

京太郎「いえいえ……」

美穂子「あーん……」

京太郎「あ……え?」


突然、福路大尉は顔を前に突き出して大口を開け始めた。

この体勢は……


美穂子「あ……!ご、ごめんなさ……」

京太郎「はい、あーん……」

美穂子「え…………」

京太郎「あーん」

美穂子「いえ、その……間違えちゃっただけでね……」

京太郎「あーん」

美穂子「うぅ…………」


ここで負けちゃいけない。
何故か、脳内で兎がそう言った気がする。


京太郎「あーん」

美穂子「あ……あーん……」


観念したのか、漸く福路大尉は竜田揚げを食べてくれた。


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