34:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 03:27:18.92 ID:YN4vLNeW0
「……ごめん、助かった」
「はぁ…。私がいたから良かったが、会見で泣く大将なんて他にいないぞ。フォローも大変だ」
「…また咲ちゃんのことか。そんなに好きなら何で置いてきたんだ、本当に…。しかも自分の感情すら殺して…」
「…………」
「そんなに辛いのなら、今年の休みにでも長野に帰省してみれば良いんじゃないか?」
「な、なんなら私が長野に連れていってやっても構わんぞ」
「……ふふっ」
「な、なんだよ」
「実家に帰省するのに心配して同行するルームメイトなんて他にいないよ?」
「……お、お前なぁ…。お前が若干の方向音痴だから心配して言ってやってるのに…」
「…ま、とにかくありがと。菫」
「……ああ」
「菫とデートか。考えても良いかも」
「…で、ででで、デートとかじゃなくてな?おい、聞いてるのか照!」
ごめんなさい。横にいる私がこんなんだから。
彼女の言う通り、感情を表現することをあの日から殺し続けているから。
願わくば、彼女には良い人が見つかって欲しいと思う。
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