過去ログ - 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 26】
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2: ◆3ZxXgUosIQ[saga]
2015/02/22(日) 00:19:38.67 ID:M0I8lZ2t0

 いつだって、何にだって、はい、と答える。
 そうしなければならないのだと、インプットをされている。

 新しい主を名乗る者が現れても。
 今の主を殺すようにと命令を受けても。
 僕はどんな命令にでも、はい、と答えてそれを実行しなければならない。

「フォース・ナンバー・セブン――。今日こそは死んでもらう」

 ヤツらが来る。
 死ね、という命令には、はい、と答えてはいけなかった。
 そうしたら「すべてのくろうがみずのあわになる」からなのだと、いつかの主が言っていた。

 右腕高速振動剣を展開し、それを構える。
 腰裏のホルスターから星業銃を抜き、アイセンサーと照準をリンクさせる。

 フォース・ナンバース。
 グラスパーの肉体に機械を埋め込み、作り上げられた殺戮兵器。

 フォース・ナンバー・セブン。
 7番目に作られた、フォース・ナンバースの最新作。そして、僕。

 炎を突破して。
 爆発の中を駆け巡って。
 血とオイルの臭いを振りまいて、僕は駆ける。

 でも、いつからだろうか。
 目紛しく変わる僕の状況に拒否反応を起こすようになったのは。

 これは、嫌なんだ。
 何が嫌かは分からない。けれど、もう嫌だ。

 だから僕は、命令を破った。

 炎を突破して。
 爆発の中を駆け巡って。
 血とオイルの臭いを振りまいて、僕は逃げた。

 どこまで行っても、何かが追いかけてくる。
 それが嫌で、嫌だから逃げて、逃げてどうなるかは知らなくて、それも嫌で、だから逃げる。

 逃げた先に、何があるかは分からない。
 でも、嫌なものは嫌だった。嫌だから逃げるのは、普通のことだとちゃんとインプットされた知識に存在していた。




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