過去ログ - ハプニング・ニンジャデイ
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9:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:13:12.53 ID:N1fLZgZO0

映しだされたヒトミの表情は、先ほど小型UNIXモニタを渡してきた男と同じく視線が定まっておらず、いつも彼女が
見せている明るさはどこにもない。その姿はジョルリ人形めいていており、その豊満な胸のかすかな動きが、ヒトミが
まだ息をして生きている僅かな証であった。

『お前たちは我々の商売の邪魔をしただけでなく、その権利まで奪い取ろうとしている。これはそれを戒めるための行動だ』

『ただし、一方的な要求は奥ゆかしくないのでな、交渉のチャンスをやろう。そちらにアヤメというニンジャがいるな』

突然自分の名前を呼ばれたアヤメであったが、すでにその表情は決断的だ。たとえどんな条件を出されようと、ヒトミを
助けるためなら飲むという決意の現れだ。

『モータル共の下劣な娯楽と化した創作のニンジャのようにになろうと尽力してきた貴様は、ニンジャデイである今日、
キョート各地で9個のイベントを行うはず。そのすべてをこちらでニンジャクエスト仕様に変更させてもらった』

「なんですって……?」

信じられない言葉を聞き、チヒロは急いで自分の端末で各地のイベント会場の様子を確認する。すると恐るべきことに
このニンジャの言うとおり、各地のイベント会場で異常な事態が発生していることが判明し、チヒロはタケウチPに
すぐさま事態の悪化を伝える。

「プロデューサー=サン、各イベント会場で突如としてバイオビーストやトラップ群の出現、または殺陣出演者が武装し
立て篭もるなどの事態が確認出来ました。どうやらこちらが用意したイベントを全て利用した脅迫のようですね」

冷淡な口調ながらも、すでにチヒロの思考はこの状況をどう利用し利益にするかの算段を整える段階に移っており、
その姿には焦りが微塵も感じられない。



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