過去ログ - 「安価で始まる物語」【安価・コンマ】
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502: ◆J9cR2sfqHzuR[saga]
2015/04/14(火) 21:48:43.78 ID:KN46VyprO

なんだか疲れてしまった。
移動するのも危険な気がするし、ここは一旦留まって休もう。

そう考えて椅子に座ってゆっくりとしていると、また、あの音が聞こえてきた。

物陰に隠れて身構える。


――コツコツコツコツ


あの看護師の手が僅かに見える。
その恐怖に耐えらなくなり、後退りし、そのままつまずいて大きな音を立ててしまった。

やってしまった。
諦めかけたが、看護師の発する声は意外なものであった。


伏見「弥生ちゃんここに居たのね」

弥生「え?」


驚いて目を開けると、そこには手を差し伸べる伏見さんの姿。


伏見「大丈夫?」

弥生「はっはい……」

伏見「あらやだ、私の手。転んだときに汚れちゃってたのかしら」


洗面台で汚れのついた手を洗いながら、伏見さんは話した。


伏見「昼言ったように見回りで弥生の病室に行ったんだけど、見当たらないから先に行っちゃったのかなと思って戻ってきたのよ」

伏見「そしたらここに弥生ちゃんがいて、安心したわ」

弥生「すみません……あの、私……お化けかと……思って……」

伏見「あはは! 弥生ちゃん幽霊とか苦手なの?」


1-3 何故か出てこない。そして朝
4-6 伏見さんを見たらどっか行っちゃった流星くん
7-9 待っててくれたよ流星くん
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