過去ログ - 「安価で始まる物語」【安価・コンマ】
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まさかの
◆J9cR2sfqHzuR
[saga]
2015/04/15(水) 22:10:22.75 ID:nX474U7jO
病室に戻ると流星くんは、つまらなさそうな様子でベッドの座っていた。
声をかけると振り向いて目を丸々にし、そしてこれまでにないくらいの笑顔を浮かべる。
流星「おかあさん!」
伏見「流星……!」
伏見さんは流星くんに駆け寄り、その体を抱き締める。
伏見「流星……」
感激のあまり涙を流す伏見さんに、流星くんは疑問を投げ掛ける。
流星「かなしいの?」
伏見「いや、嬉しいの」
流星「おかあさんいなかったからあいにきたんだよ」
その言葉を聞くと、伏見さんはハッとして腕を緩めた。
伏見「ごめんね……側に居てあげられなくて……辛い思いさせちゃったのにごめんね……」
流星「なんであやまるの? りゅうせいすきじゃない?」
伏見「そんなことない! 世界で一番…一…番…! 愛してるよ!」
流星「…りゅうせいもおかあさんすき」
そこで私の意識は消えてしまった。
だが、あの時とは違い、何かに包まれるような優しい感覚だった。
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