10:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:39:34.01 ID:Kw3uxajN0
「輝子」
「フヒッ?」
急に名前を呼ばれた、意識はすぐ彼の方に向く。
なんだか変な声が出てしまって、少し恥ずかしい。なんで私はこうなんだろうか。
彼が小さく笑う。
親友だから、別にいいが……わ、笑わなくたっていいだろ。
「これからどうするか決めよう、お前は行きたいとこあるか?」
「い、行きたいとこ……?」
「おう、まぁいつも通りここから適当に街をブラブラしてもいいんだけどさ」
な、何も考えてないぞ私。
親友と会うことしか、考えてなかった。
彼との付き合いはこうして今もずっと続いているけど、いつだって私は彼の側をついてまわるだけだったから。
……ああ、でも、行きたいとこか。
それなら一つだけ、あるかもしれない。
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