過去ログ - 輝子「プロローグ」
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12:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:42:10.65 ID:Kw3uxajN0

周りは相変わらずとても活気があって、暖房もとても強く暑いくらい。
それなのに私達の空間だけが時間ごと氷に包まれたようで。

おしぼりを小さく丸めたり広げたりする。彼の方にこっそり盗むように視線を投げると、彼はいつの間にか目を瞑っていて何かを考えているようだった。


「……うん、いや、行こうか、俺もなんだかそういう気分になったよ」


しばらく時間が経って彼は目を開けた。
その瞳は私の方向を向いていたけれど、私を超えてさらに遠くを見ているような気がした。

何か彼に言葉を返そうとする前に、彼は立ち上がり、会計の方へ向かう。

あれ、あれまだ料理が残っている、いいのかこれ。……い、いいんだな。うん。

慌てて鞄を持ち、私も置いてかれないように立ち上がる。
その後にご馳走様をするのを忘れていたことに気付いて、彼の分を含めて二回ほど手を合わせておいた。


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