過去ログ - 輝子「プロローグ」
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9:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:36:41.33 ID:Kw3uxajN0

気を紛らすために食器を置いて、ぼんやりとお店の中を見渡す。
なんとなく見つめた視界の先に、カウンターに並んで座っている男女の二人組を見つけた。

お店には家族連ればかりで、男女二人きりという組み合わせはなかなかいない、彼等二人と私達ぐらい。

……というかなんか、距離近くないかあの二人、椅子がくっついてしまいそうだ。


今私達は向かい合って食べてるけど、もし私達が彼等のように並んで座ったら左利きの私と右利きの彼とではちょっとめんどくさそう…………あっ……今……き、きす、した、あいつら、キス、したぞ、あいつら。


「カップルか、昼からイチャイチャしやがってなぁ、羨ましい」


毒づいた彼は呆れたような顔をしていたが、口調はとても優しく、悪意は感じられない。

そうか、羨ましいのか、ああいうの。それなら。


……。


い、いや、違う。これは違う。
これは、うん、親友のやることじゃない。私には恋愛とかそういうの、全く分からんが、それくらいは分かる。
もちろん、彼等がどういう関係なのかも分かっている。

そういうのは、特別だ。多分。いや、知らんけど、特別なんだろう。
それは親友じゃ、ダメなことだ。

……ん、ダメかな? いやでも、親友だって特別じゃないか。


それは恋人ってのに、負けてないよな……?


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