過去ログ - 少女「また靴下を履かせてあげるわ」
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14: ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2015/02/23(月) 01:05:27.30 ID:iXAYFeWho


少女「内緒よ、じゃないと怒られちゃう」


 少女はそれを否定する。


 怒られる。

 自分がだろうか、少女がだろうか、その判断は貴方には付かないのだ。


 怖い母。

 怒鳴る母。

 恐ろしい顔に歪む母。

 自分を家から追いやる母。

 そうはあって欲しくなかった母。

 貴方は先程の母の表情を思い出し、少女の言葉に首肯する他無い。


少女「私と、貴方、二人だけの秘密、ね?」


 貴方の脳裏に園の友達が浮かぶ。


 それは過去の事。女の子の友達が二人、園庭の片隅で何かコソコソとしていた。
「いれて」、と、仲間に、という意図を含んだ、子どもならではの独特なトーンと発音で貴方は言う。
しかし答えは拒否なのだ。彼女達は「内緒の秘密」と言っていた。

 結果として理由もわからないまま仲間はずれにされたのだ。貴方は必要とされなかったのだ。
悔しく思うのが当然であるし、彼女等は報復を受けるべきである。


 のけ者にされた。

 意地悪。

 悔しい。

 いつか『お返し』をしてやる。


 貴方は天使が提案した、『靴下を履かせてもらった』という秘密を受け入れるべきなのだ。




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