過去ログ - 【艦これ】口下手な提督さんと世話焼きな霞さん
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51: ◆37H4M5tVzomv[saga]
2015/02/24(火) 05:35:10.52 ID:mDQMOeFKO

 この心寂しさは彼を求めれば消えるだろうが彼女の性格による強過ぎる自制の意思が、そうはさせまいと理性を踏みとどませる。

 しかし、自分を抑え付ければ抑え付けるほど、比例して反動が大きくなるのは言うまでもない。
 彼に抱かれた時に感じた、充足感と幸福感が頭を過る――――。


 ――――大きな腕に抱かれ、彼に求められたあの時。時には獣のように後ろから組み敷かれ、時には優しく手を繋ぎあったり、抱き合いながら。
 抱かれる情景を思い出したところで、心臓が高鳴った気がした。次いで、自分の中の悪魔が想像に甘い毒を添えて理性を溶かしてくる。


 ――――想像してみなさいよ。


 ――――あの口で愛を囁かれたら。

 愛してる、その言葉を耳元で呟かれた事を想像するだけで甘美な陶酔に襲われ、思考が鈍る。

 ――――あの指で好きなように身体を弄ばれたら。

 ゴツゴツとした指先は、外見に似合わず繊細な動きで弱い所を狙って快感を高めてくれるだろう。そう思い浮かべるだけで、身体はたちまち甘い痺れに囚われる。


 ――――あの逞しい物で突かれたら。


 下腹部辺りが熱く疼く。女としての本能なのか……求めて止まず、胎は彼の物で満たされる事を望んでいる。熱持った身体は今にも暴走しそうな、欲望に染まりつつある。


 ――――本当、いやらしいわね。


 違う、違う――そう否定したいが、彼に馴染んだこの体躯は、想像だけでもう蜜が滲み始めている。考えてしまうだけで、この心は、この身体は彼を欲してしまう。


 ――――でも、彼はこんなあたしでも受け入れてくれるわ。


 悪魔が、そう呟く。媚びるような、艶やかな声で。


 ――――そう、彼が愛しているのはあたしだけ。あたしも愛しているのは彼だけなんだから――――



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