過去ログ - 【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】
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◆G4SP/HSOik
[saga sage]
2015/04/11(土) 21:21:03.10 ID:Q97NpYj00
そう、【大将兜】を逸早く無力化して大勢の安全の確保には成功したものの――――――、
元々は【大将兜】相手に己を囮にして隙を創りだして敵を倒させ、その結果 大勢の安全を図るという無謀極まりないやり方の代償として、
石田司令は最悪の結果である“死”――――――より最悪の結果である“無駄死”を免れることができたものの、
人間など遥かに及ばない【大将兜】が繰り出す一撃を受けきることなど到底不可能であり、
【大将兜】ですら目が眩むほどの至近距離からの【照明弾】で手元が狂った一撃をもらってしまった。
その結果、【大将兜】の奇襲で荒れた狭い船室には石田司令の鮮血が舞い散り、石田司令は蹲って船室の床に自分の血で顔を汚すことになったのだ。
それでも幸いなのか、\勅命/を突き出した右腕から右肩にかかる一直線を抉られたものの、神経までを斬られたわけではなく、
激痛に堪えながらも【城娘】の人外の握力に頼ってすぐに患部の止血に成功し、脂汗が零れ落ちる苦悶の表情を浮かべながらも決して表情を緩ませなかった。
むしろ、『こんなところで死んでたまるものか』という気概で己を奮い立たせ、その瞳に灯った炎は轟々と燃え広がっているのが伝わる。
しかしながら、その様子にはどこか憐れみさえ覚える――――――金木青年は全てが終わってそのことで涙ぐんで立ち竦んでいた。
現代っ子の元現役大学生でしかなかった金木青年にとってはショッキング極まりない光景であったのは確かであろう。
狭い船室で船体を破壊し尽くすような化物に襲われて一瞬で昇天しかけたことを後れてから恐れ慄き、言葉に詰まりながらも身体は今も小刻みに震えていた。
そして、自分の身代わりになって狭い船室に赤々としたものがこびりつくことになった状況と結果に対する理不尽なまでの罪悪感――――――。
しかしながら、金木青年が立ち尽くしていた原因はそんなことではないのだ。
――――――『人が死ぬのは当たり前のこと』とどこか達観した、【乱世】における人生の儚さをすでに受け入れていた金木青年にとって。
それから間もなく、彼ら彼女らは無事に八代海を渡りきり、帰るべき場所へと帰り着くのであった。
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