過去ログ - 【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】
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57: ◆G4SP/HSOik[saga sage]
2015/03/06(金) 09:25:00.64 ID:vISKenEh0

金木「………………フゥ」アセタラー

二条城「……ここに唐津城がいなくてよかったですね、殿」

金木「でも、言わなくちゃいけないことなんだ! 志摩様だってキリシタンは憎しだろうけど、無辜の領民まで苦しめることは望んでないでしょう?」

金木「だから、天草の石高の見直しを――――――」


志摩守「 も う よ い 」


金木「…………!」ビクッ

二条城「………………!」

志摩守「若造が。儂に物申そうとは10年早いと知れぃ!」

金木「で、でも――――――!(ダメだ、ここで引き下がっちゃいけない! 交渉の主導権は常に【城主】である俺が握ってるんだ!)」

志摩守「だが…………、」

金木「?」


志摩守「よくぞ言ってくれた。儂も家督を継いだばかりの堅高の将来を案じていたことだし、これはまさしく天からの啓示なのやもしれんな」


金木「!」

志摩守「わかった。その願いを褒美として聞き入れよう」

二条城「…………殿!」パァ

金木「ああ!」パァ

志摩守「確かに天草のことに関しては儂も不安があったのだ」

志摩守「生まれながらの将軍様がキリシタンの弾圧を強めるようにも言ってきたこともあってな」

金木「『生まれながらの将軍』――――――(そっか、そうだったな。今の治世って孫の家光の治世だったっけ)」

志摩守「だが確かに儂は、決して1日足りとも領民の幸せや豊かな生活を願わない日はなかった」

志摩守「江戸から帰れば国中の視察を怠らず、民草と同じものを食べ、それで蓄えた財で優秀な者たちを召し抱えるために励んできたものだ」

志摩守「そうだなぁ……、あれからどれくらいの時が流れたのであろう?」

志摩守「生まれ故郷である尾張の地で旧友と共に立身出世を夢見て木下藤吉郎秀吉に仕えてから数多の戦場を駆け抜け、」

志摩守「ようやく天下は木下藤吉郎――――――否、太閤殿下の下に収まったかと思えば、」

志摩守「それは脆くも豊臣秀吉公の死と共に将軍様の手に天下が渡った――――――」

志摩守「かつての主君を失って将軍様にお仕えするようになって、確かに秀吉公に仕えていた頃よりは扱いは良くないが、」

志摩守「それでも、立身出世で夢見た儂自身の理想の国となるように努めてきたのだ」

志摩守「ならば、最後の最後に儂がやるべきことは決まったな」

志摩守「今度は唐津だけではなく、天草のこともしっかりと見ておかなければならんな」

志摩守「しかし、【城主】様にこれを言わせたのはやはり石田治部の影法師――――――すないスケ様というわけか」

志摩守「思えば儂も石田治部に反感を抱いてはいたものの、彼の者のやり方を一番学び取っていたかもしれぬな」


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