過去ログ - 【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】
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91: ◆G4SP/HSOik[saga sage]
2015/03/06(金) 09:46:51.79 ID:vISKenEh0

金木「は、――――――『花』? なぜに花屋?」

金木「あ、でも、何かわかるような気がするな。石田少将って恋歌にも詳しいし、少しでも鎮守府の雰囲気を良くしようと思って――――――」

飛龍”「私もわかんなかった、最初は」

飛龍”「でも、その頃は本当に鎮守府の空気も最悪で、花屋と見て『自前で弔花を用意させるため』だって口々に噂しあっていたぐらいだし」

金木「ヴぇ?! ――――――『弔花を自前』って、その頃の石田少将ってもしかしてそこまで……あれだ、愛想が良くなかったの?」

飛龍”「うん、たぶんここまで聴けばわかると思うけど、提督の勝利へのこだわりは確かに類を見ないものだったけれど、」

飛龍”「艦娘に『全体の勝利のために死んでこい』って無言の内に――――――そう思わせちゃうところがあって、」

飛龍”「実は、私が提督の部下の中で最古参になっちゃうぐらい、艦娘を海に沈めてきちゃっているんです…………」

金木「…………何かここまで来ると本当に石田少将って哀れな人だったんだなって思っちゃう」

ヲ級”「ヲ…………」

金木「だって、――――――勘違いなんでしょう?」

金木「石田少将だって好き好んで人間とそう変わらないはずの【艦娘】たちを平気で沈めるだなんてこと――――――」

飛龍”「でも、その頃は捨て艦戦法が持て囃されていた頃だったし、今ほど戦力も技術も確立していない時期だったから、」

飛龍”「他所の鎮守府の噂や全体の傾向を鑑みて『私たちの提督もそうなんだ』って誰もが確信して、提督の許に着任した不幸を呪っていたから…………」

金木「そっか。石田少将の勝利への執念がかえって当時の世相に照らし合わされて『有能だけど最悪なブラックな艦隊司令官』って印象になったわけか……」

金木「それで、偶然の不幸が勘違いに次ぐ勘違いを加速させて、石田少将の純真さは誰にも理解されないまま自分の基地で独りってことに…………」

飛龍”「うん。そんな感じだよ、本当に……」

金木「でも、飛龍さんが最古参だって言うんなら、今の石田少将の部下たちはそのことは――――――?」

飛龍”「噂だけなら知ってるだろうけど、大本営のブラック鎮守府に対する大幅な規制の後、あれから提督がロストした艦娘は1隻も存在しないし、」

飛龍”「それで前以上に功績をあげているから、たぶん ブラック鎮守府時代の提督のことを知っている娘はそう多くないかも」

金木「そっか。それは不幸中の幸いというか、今の石田少将に繋がっているんだから複雑っていうかね…………」

金木「でも、飛龍さんとしてはその花屋ができてから石田少将への見方が変わったって言ってたけど、どういうことだったの?」

飛龍”「それは――――――」

ヲ級”「ヲヲヲ!」

金木「ん?」

飛龍”「あ」


ヲ級”「ヲヲヲ、ヲヲヲヲヲヲ!」 ―――――― 一面に花の輪を築き上げた。


飛龍”「『ヲシドリ』――――――、そう、知ってたんだ」

金木「あ」

あさひ姫「あ」

金木「……姫様」

あさひ姫「こ、こんにちは……」

金木「えと……」チラッ

飛龍”「そう、提督はいつからか鎮守府を留守にして一人で海に出ることが多くなっていた」

金木「あ……」ホッ

あさひ姫「…………フゥ」ホッ



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