23: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 21:10:05.34 ID:DLa1I0Qh0
「うおおぉぉぉっ!?」
「ひぅ……っ!?」
遂には戦車でも突っ込んできたのかと錯覚するかのように、突如として壁が崩れ、四方の一面が空洞に変わる。
外から入って来たのは、影縫さんと斧乃木ちゃんだった。
「おまっとさん、鬼畜なお兄やん」
どうやら二人が外部から攻撃を加えていたらしい。
「か、影縫さんに……斧乃木ちゃん」
「ようやっと見つけたわ、宿借の本拠地」
「すごく固かった」
「ほんまやで、かなんなぁ」
両手をぷらぷらさせながら、無表情で答える斧乃木ちゃん。
……まさか、あの堅そうな壁を素手で壊したのだろうか。
この二人ならそれも可能かな、と思ってしまうあたり、さすがだけど。
「落籍しかみなの退治方法はふたつ。宿主が自ら殻を捨てて放棄するか、ループ世界の何処かにある本拠地の貝殻を破壊するかのどっちかや」
それで、『わたしに諦めさせるため』、何度も何度もわたしを殺していたということだろうか。
薄々意図は気付いていたけど……暴力的にも程がある?
「でも宿借のお姉ちゃんはこの部屋じゃなくてずっと外に出てたから、場所がわからなかったんだよ」
「って事は……僕を餌にしたのか?」
「うん」
「しれっと言うな!」
「でもこんなに時間がかかるとは思わなかったよ。餌失格」
「ひどい言い草どわっ!?」
「絵理ちゃん!」
阿良々木さんの言葉を身体ごと遮って現れたのは、わたしの良く知っている人。
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