7: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 20:44:32.43 ID:DLa1I0Qh0
「外見に似合わず……メルヘン?」
「メルヘン!?」
ちょっとエッチで変態で年齢の割にオヤジくさいけれど、仕事は真面目。
それでいて全力でわたしたちディアリースターズをサポートしてくれる人。
なぜ忘れていたんだろう。
「メルヘンなんて言葉で罵倒されたのは産まれて初めてだが……中々どうして心を抉るな」
「…………?」
……わたしのプロデューサー?
そんな、わたしのプロデューサーは、確か……。
かたん、と打鍵の音が頭に響く。
「いた……っ」
頭の奥がずきりと痛む。
「おい、大丈夫か水谷?」
「はい……大丈夫、です」
本当はあまり大丈夫ではないけれど、これくらいの事でアイドルの仕事を休んではいられない。
「おっはようございまーす!」
「おはようございます」
と、丁度いいタイミングで涼さんと愛ちゃんが出勤して来た。
「よう、おはよう日高、涼」
「あっ……ごっ、ごめんね絵理ちゃん! 私、何も見てないから!」
「阿良々木さんが絵理さんにちゅーしようとしてるー!?」
「ん?」
見ると、頭痛でふらついたわたしに、阿良々木さんが肩に手をかけた状態だった。
見ようによっては、今からキスでもするように見えたかも。
「すごいですよ涼さん! あたしこういうの初めて見ます!」
「ダメだよ愛ちゃん、二人の邪魔しちゃ……行こう?」
「違う違う違う! 個人的には嬉しい誤解だが社会的には全くもって嬉しくないから戻って来い、二人とも!」
何だか愉快な勘違いをしている二人を阿良々木さんが必死で呼び戻す。
阿良々木さんがふざけて、愛ちゃんが突っ込んで、涼さんが巻き込まれて、わたしは静かに笑いながら傍観。
いつもの事務所の風景。
こんな楽しい日々が、いつまでも続けばいい。
だから、取っておこう。
かたん、かたん、
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かたん。
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