過去ログ - 【マイペース咲-Saki安価】コンマで秋の国民麻雀大会を勝ち抜け！ Part.2 -SS速報VIP

過去ログ - 【マイペース咲-Saki安価】コンマで秋の国民麻雀大会を勝ち抜け！ Part.2

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126: ◆4nR.z0yu6o[saga]
2015/03/02(月) 02:55:33.34 ID:o3XAJjTjO

　ー長野県松本市・国民麻雀大会予選対局場ー

「おー、みんな来とるな」

　対局室のドアを開けると、よく見知った千里山女子高校麻雀部の三年生レギュラーたちが、すでに卓についていた。

　一人は園城寺怜。病身ながら、生死の境をさ迷った体験を経て、一巡先の未来を見通す能力を身につけ、ここ一年の間に千里山のエースとしての地位を不動のものにした少女である。

　もう一人は清水谷竜華。千里山女子高校麻雀部の部長をつとめる彼女は、名実ともに部の中核であるとともに、怜のよき理解者で保護者的な存在だ。

　今、ドアを開けて入ってきたのは、この二人とは以前からの付き合いで、怜の前に千里山女子麻雀部のエースでもあった江口セーラ。

セーラ「って、あれ？二人だけか？これじゃほんと千里山の部活みたいやん」

怜「一番うるさいのがまだ来てへんねんな」

竜華「ちょっと待ってセーラ。あんた、いくら私たちが相手やからって、まさか学ランのままで打つ気やないやろな？」

セーラ「ええやんどうせ。こんなん予選やし、身内みたいなもんやろ？そういうのにうるさいのも今日はいてへんし」

「ほー、そうかそうか。これはおかんにええみやげ話ができたな。セーラの奴が、制服やなしに学ランで試合に来よったでー言うたろ」

　後ろから聞こえた声にセーラが振り返る。声の主はもちろん愛宕洋榎、この卓の四人目の対局者にして、千里山女子高校麻雀部の監督である愛宕雅枝の長女である。

　洋榎がなぜ母の監督をつとめる千里山ではなく、同じ大阪の強豪で千里山にとってはライバルに当たる姫松高校に進学したのかは、いろいろと複雑な理由があるらしい。

セーラ「なにぃー、お前俺のこと売る気か？年来の友情を捨てておかんの犬になるんか？」

洋榎「人聞きの悪いことを。そもそもお前が非常識な学ランとかで来るからあかんねん。こっちはお前の乙女モード楽しみにして控え室にデジカメまで用意してきたのに」

セーラ「そういうことするからお前と打つ時は制服着たないねん！」

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