過去ログ - 響「ふたりのしくみ」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/02/27(金) 22:07:49.79 ID:GhM3D/6x0
ふっと、柔らかい風が吹く。

風にさらわれた麦わら帽が、宙を流れた。
そして、彼女が現れる。
 
櫛が落ちそうな黒髪。
露わになった両頬は、チークが入ったように薄紅色だ。
揺れる前髪の間から、両目が覗く。

カラカラとアスファルトを擦って、麦わら帽が私の足元へと流れ着いた。

はたと少女は顔を上げて、私を見やる。
互いの視線が合い、そこで始めて気づいた。

「……おじさん、なにみてんのさー?」
 
強気な口調と共に、彼女はぐっと目じりを拭った。


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