過去ログ - 梅木音葉「二人の淫らなコンチェルト」
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◆agif0ROmyg
[saga]
2015/02/28(土) 16:41:39.39 ID:gz0q5lFO0
私、梅木音葉はアイドルです。
歌うためにこの業界に入った私ですが、プロデューサーの意向もあり、踊りや撮影など、それ以外のお仕事もやらせてもらっています。
当初は、思っていたのとは違うことをやらされるのに戸惑いを覚えることもありましたが、熱心で理解あるプロデューサーがついてくれたおかげで、より幅広く活動出来ています。
今日のお仕事はグラビア撮影。
白い、露出度の高い水着を着てポーズを取り、写真を撮ってもらっています。
強い照明を浴び、何度もフラッシュを焚かれて汗ばむほどですが、私の鼓動を高鳴らせるのはそれとは別のものです。
撮影現場の向こう側、カメラマンと何やら話し込んでいる男性、私のプロデューサーのせいなのです。
このお仕事について熱心に話し合っているようですが、私には彼がこちらに注意を惹かれてしまっていることが分かりました。
鋭い目線。冷静な表情。真剣な口調。
あの場の誰も、彼の秘めた思いには気づいていません。
しかし私には、彼がどうしても隠しきれなかった情欲が見えていました。
彼の呼吸音、そこにほんの微かに混じった劣情の紫。
時折向けられる仕事モードの目線、真剣さだけでは覆い尽くせない欲望の色。
私だけが、それを見ていました。
ちゃんと水着は着ているのに、プロデューサーの、あの熱情を隠し切れない眼でちらちら見られると、一枚ずつじっくりと着ている服を剥がれていくような思いがして、首筋が熱くなります。
かつてはこの手の仕事にあまり興味がなく、またやったとしてもさほどウケなかった私ですが、最近は違います。
ファンも、カメラマンさんも口を揃えて「色気が出てきた」と言ってくれます。
それはそうでしょう。今だって、胸パッドの裏側に硬くなった乳首が擦れて、どうにも落ち着かないくらいなのですから。
短くため息を付くと、プロデューサーのまぶたがピクッと動きました。
潤んだ目でカメラの方を向き、ほんの微かに口を開けて舌先を垣間見せて。
向こうで何くわぬ顔をしているプロデューサーが、今の私を見てどう思っているか。
それを想像するだけでも、頬が真っ赤になります。
でも、決して嫌ではありません。
右腕を身体の前に持ってきて、胸を持ち上げて谷間を強調するようなポーズを取ると、彼の視線に絡みつかれるような気がして、身震いしました。
もっとプロデューサーに見て欲しくて、もっと煽ってみたくて、つい大胆な格好もしてしまいました。
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