3: ◆U3O2l/Lem6[saga]
2015/03/01(日) 05:19:07.62 ID:HgFLdlguo
幼い海未ちゃんと私は、穂乃果ちゃんが起きるのを待つあいだ、よく、アネモネごっこをしました。
アポロ役は海未ちゃん。
アネモネ役は、わたし。
ことり「ねえ、アポロさん」
海未 「何かな、アネモネちゃん」
ことり「あたしがあなたを好きなように、あなたはあたしが好きでしょう?」
海未 「いいや、そんなことはないよ」
ことり「……あなたがあたしをもう好きでなくても、あたし、あなたが好きよ」
幼いわたしは、この台詞を言うときに、いつも泣きました。
子どもなりに、アネモネの失恋のことを思って、悲しくなったのでしょう。
すると、優しい海未ちゃんは、いつもあわてて、わたしを慰めてくれました。
海未 「わああ! ことり、泣かないでください!
これはお芝居ですよ!
ほんとは、わたし、ことりのことが、だーいすきですよ!」
それを聞くと、わたしは泣きやむことができました。
アネモネに共感しているといっても、やはりわたしは、まだ子どもだったのです。
ことり「わーい、うみちゃん、ありがとう!
ことりも、うみちゃんのこと、だーいすきだよ!」
海未 「それじゃあ、ほのかをおこして、みんなで、おそとにあそびにいきましょうか」
ことり「うん!」
―――――――――――――
さて、高校生になった今、私たちが何をしているのかというと……
62Res/50.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。