過去ログ - 艦息「ここが鎮守府か……」【艦これ】
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25:名無しNIPPER[sage]
2015/03/05(木) 22:38:27.95 ID:A8+Ytbmvo



そして進むこと数分。彼は出会う。

一目見ただけで嫌悪感を抱かずにはいれらない禍々しい姿。

突然海上に現れ瞬く間に海を支配した、人類の、そして艦娘の敵――深海棲艦。


(あれが……深海棲艦)

提督『ど、どうだ……? いたのか?』

「ああ。よく聞く話の通りに気持ち悪い姿をしていらっしゃる。今度カメラでも買ってこい。撮って帰ってやる」

提督『うへぇ……』


口で軽口を叩きながらも、敵の観察を進める。

ぱっと見ると魚のような姿だが、その体色と不気味に輝く目。あれが海に居ることに違和感しか感じない。


「あれが資料の通りの奴なら、駆逐艦の……イ級って奴になるのか?」

提督『いや、聞かれても俺見れないし……』

「そうだった」

提督『君って変な所で抜けてるよね。ん? 待てよ?』

提督『イ級っていうと確か1番弱い深海棲艦じゃなかったっけ? もしかして助かった?』


実際、イ級は深海棲艦の中で1番対処が楽だと言われている艦である。

人類の持つ通常兵器ではそのイ級すら撃沈するのに苦戦する事実が、艦娘がいかに規格外の戦力となるかを物語っているのだが、今はその話は置いておこう。

その弱いとされているイ級がたった1隻でうろついている。

とりあえず戦闘を経験しておきたいと思っていた彼にとって、「助かった」どころかこれ以上ない好都合な状況であった。


(敵はまだこちらに気づいていない……先に攻撃をしかけるべきか? それとも……)


こちらから一方的に相手を補足できているという有利な状況からか、彼はどう動くべきか悩み、攻めあぐねていた。

別にそれは間違ったことではない。むしろしゃにむに突進するよりもよっぽどマシである。が――

彼がイ級を目視できるということは、イ級も彼を目視できるということでもあった。


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