10: ◆9o5im601eo[saga]
2015/03/03(火) 21:46:42.20 ID:tzVtLfRm0
十神「俺の口から、そんなことまで説明させるな。つまり、俺が言いたいのは、今回の事件は事前に計画されたものでも、隠ぺい工作があったわけでもない。ただの衝動的な殺人事件だ」
苗木「これが、ジェノサイダー翔による殺人だっていうの？」
十神「そうだ。あとは、そいつの正体が誰なのか突きとめるだけだ。単純な分、残された証拠も少ないだろうから、厄介かもしれないな。まあ、精々、がんばることだ」
11: ◆9o5im601eo[saga]
2015/03/03(火) 21:50:34.43 ID:tzVtLfRm0
苗木「あっ！ちょっと待ってよ」
苗木（しかし、十神君は振り返ることもなく、そのままホールを出て行ってしまった）
苗木「・・・よし、まずは葉隠君の死体を調べよう。まずは、死因となった絞殺の痕からだ」
12: ◆9o5im601eo[saga]
2015/03/03(火) 21:55:10.44 ID:tzVtLfRm0
苗木「素手による殺人・・・」
【扼殺の痕跡】
13: ◆9o5im601eo[saga]
2015/03/03(火) 21:58:05.43 ID:tzVtLfRm0
苗木「そういうことかぁ」
霧切「警察なら、ＤＮＡを取って、容疑者のモノと照合すれば、速攻で犯人逮捕できるわ。でも、ここじゃそんなことはできない」
苗木「でも、クロは、手のひらに怪我を負っている。つまり、手を負傷していたり、隠している人が・・・」
14: ◆9o5im601eo[saga]
2015/03/03(火) 22:03:53.90 ID:tzVtLfRm0
苗木「そうだよね。霧切さんは最初に会った時から手袋をしていたしね・・・そ、それよりさあ、すごい血の量と傷跡だね」
霧切「まあ、異常と言える光景ね。でも、重要なのは何故、犯人がここまでする必要があったか、ね」
苗木「霧切さんもジェノサイダーの犯行だと思うの？」
15: ◆9o5im601eo[saga]
2015/03/03(火) 22:07:23.56 ID:tzVtLfRm0
霧切「残念なことに私は、元の犯行方法を詳しく知らないからその違いが分からないのだけど」
苗木「ボクもなんだ・・・誰か詳しく知っている人に一度話を聞かないとね」
霧切「じゃあ、聞き込みは苗木君に任せるわよ。私は、死体とその周辺を詳しく調べることにするわ」
16: ◆9o5im601eo[saga]
2015/03/03(火) 22:09:56.94 ID:tzVtLfRm0
舞園「苗木君、どうかしたんですか？」
苗木「あ、舞園さん。いや、なんでもないよ」
舞園「そうですか？」
17: ◆9o5im601eo[saga]
2015/03/03(火) 22:12:30.59 ID:tzVtLfRm0
江ノ島「なーに、二人して辛気臭い顔してんの？」
苗木「あ、江ノ島さん」
江ノ島「つーか、マジやばくない？殺人鬼がこん中にいんだよね。怖くて、おちおち寝てらんないっつーか」
18: ◆9o5im601eo[saga]
2015/03/03(火) 22:17:19.92 ID:tzVtLfRm0
苗木（そうだった。今朝の朝食会には、腐川さん、十神君、葉隠君の他、不二咲さんも来ていなかったんだ）
苗木（他の三人は、基本遅刻するし、来ないことも多い・・・でも、不二咲さんは今まで、欠かさず来ていたんだ）
舞園「不二咲さんを捜しに行ったところ、葉隠君の死体を見つけたんでしたね」
19: ◆9o5im601eo[saga]
2015/03/03(火) 22:21:15.79 ID:tzVtLfRm0
苗木（不二咲さんと腐川さんも、なにか事件に関係しているのだろうか・・・動機の時、特に気にしている二人だったからなあ）
舞園「やっぱり、動機の件がネックになってきますよね」
苗木「えっ！ああ、うん。そうだね」
20: ◆9o5im601eo[saga]
2015/03/03(火) 22:26:57.79 ID:tzVtLfRm0
ガラッ
苗木「十神クン、いる？」
十神「苗木か、何しに来た」
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