過去ログ - 俺の気持ち(ニセコイSS リベンジ)
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18:名無しNIPPER[saga ]
2015/04/09(木) 03:41:38.13 ID:zlt1DoLb0
第四章「誠士郎の死と再び揺れる楽の心」


 


クロード「……どういう事だ」

深夜、桐崎家の離れに2つの影。

橘父「許してくれとは言わん。だが……殺すつもりは万に一つも無かった、それは紛れも無い事実だ」

クロード「万に一つも無かったとしても、誠士郎が死んだ、殺された、これも紛れも無い事実だ」

この日の朝、警備員により鶫誠士郎の遺体が見つかり、警察へと通報が入った。
そしてその通報は鶫一派と戦闘を行っていた機動隊の指揮者である橘万里花の父親へと即座に伝わる。

本来、そこで鶫誠士郎が仕えていた桐崎家の当主――つまりは桐崎千棘の父親に伝えるのが当たり前だろうが、鶫自身の暴走による死となると直接的に接触すればマスコミに漏れる可能性も高い、更に桐崎家当主の性格を考えると長くは隠しておけないだろうと言う考えからこの様な結果となった。

クロード「――だが、元はと言えば誠士郎自身の自業自得、この結末はある程度予想はついてはいた……」

橘父「意外と冷静、なんだな」

クロード「元々マフィアやヤクザは闇社会でも一番と言って良い程死と隣り合わせ。いつ、どこで、誰が死んでもおかしくないからな」

橘父「そう……か」

端から見れば冷静で冷酷で、至って無表情なクロードの顔。
だが橘の父親が見たクロードの目には、深い悲しみと憎悪が宿っているのを確かに見た。


 
――しばらくし、橘の父親はそっと離れを後にした。

クロードは無表情で、外の少し欠けた月を見上げる。
見上げた後もその表情は一切変わらなかった。

ただ――
 


 

ただ、クロードの目からは一筋の涙が零れ落ちていた。


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