78: ◆3QFkN49T2.[sage saga]
2015/03/05(木) 01:56:52.30 ID:Uely99rX0
春香「いえ……やっぱり、こういう事件に巻き込まれたってことが世間にばれたらいろいろとまずいかなって……」
老紳士「なるほど、確かに。だがしかし――」
春香「それに、私って意外と体は丈夫なんですよ!」ニコッ
79: ◆3QFkN49T2.[sage saga]
2015/03/05(木) 01:57:37.84 ID:Uely99rX0
老紳士「お嬢ちゃん。最後にもう一つだけ質問してもいいかな?」
春香「あっ、はい。何でしょう?」
老紳士「両方のコードを切った瞬間……どんな気持ちだったのかね?」
80: ◆3QFkN49T2.[sage saga]
2015/03/05(木) 01:58:17.04 ID:Uely99rX0
老紳士「……あはは、そうか! きっと君は大物になれたよ!」
春香「?」
老紳士「うん……すまなかった。変な質問をしてしまって」
81: ◆3QFkN49T2.[sage saga]
2015/03/05(木) 01:58:56.45 ID:Uely99rX0
春香「……はぁ」ボソッ
春香(明日は学校休みだし……家に帰ったらすぐ寝ようかな)
春香(はぁ……これからまた電車に乗るのやだなー)
82: ◆3QFkN49T2.[sage saga]
2015/03/05(木) 02:00:13.24 ID:Uely99rX0
老紳士「……」
老紳士「君はここぞという時に、己の意志を立派に貫き通すことができる勇敢な人だった」
老紳士「ありがとう……お嬢ちゃん」
83: ◆3QFkN49T2.[sage saga]
2015/03/05(木) 02:00:47.81 ID:Uely99rX0
――――――
――――
――
84: ◆3QFkN49T2.[sage saga]
2015/03/05(木) 02:02:53.36 ID:Uely99rX0
― 春香家(翌朝) ―
母「はるかー、朝ごはんできたわよー!」
母「……」
85: ◆3QFkN49T2.[sage saga]
2015/03/05(木) 02:04:05.49 ID:Uely99rX0
父「ん? なんだ。春香のやつ、まだ起きてこないのか?」
母「あら、おはようあなた」
母「そうみたいなの……昨日も家に帰ってきてからすぐ部屋に籠っちゃって」
86: ◆3QFkN49T2.[sage saga]
2015/03/05(木) 02:05:14.38 ID:Uely99rX0
母「はるか! 早く起きてきなさーい! 朝ごはん冷めちゃうわよ!?」
父「まぁまぁ、母さん。今日は学校休みだろ?」
父「普段からアイドルと学業をしっかり両立しているんだから、たまにはゆっくり休ませてあげないか」
87: ◆3QFkN49T2.[sage saga]
2015/03/05(木) 02:07:19.99 ID:Uely99rX0
『今回の事件で使用された猛毒ガスは薄白色で、数時間以内に適切な処置を』
『行わなければ最悪の場合、死に至る大変危険な毒ガスだった模様です』
88: ◆3QFkN49T2.[sage saga]
2015/03/05(木) 02:08:40.26 ID:Uely99rX0
タ〇リ「彼女は腑に落ちない多数派の意見と無暗に同調することへの疑念が高まり」
タ〇リ「最後の最後に勇気を振り絞った結果、己の主張を貫くことの重要さに気づくことができました」
タ〇リ「結末はどうであれ……彼女にとって、むしろ本望だったのではないでしょうか」
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