過去ログ - 【W】翔太郎「車のライダーだと?」フィリップ「ゾクゾクするねぇ」【ドライブ】
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43: ◆r0ftaGgSPOUQ[sage sage]
2015/03/08(日) 23:18:38.18 ID:OB3MG+9n0
――side W

亜樹子「うわあ、とっても似合ってる!」

翔太郎「しっかり決まってるぜおじさん」

おやっさんにそっくりの男が目を覚まし、俺達はひとまず男にボロボロの服を着替えるよう促した。ちょうど事務所に昔おやっさんが使っていたスーツがあったのだが、サイズもぴったりで、全身白のタキシードに包まれたその姿は、どう見てもおやっさんそのものだ。

???「すまねえな、助けてもらったってのに、こんなもんまで貰っちまって」

男が純白のシルクハットのつばを直しながら、渋い声で話す。

亜樹子「何言ってんのよおと……おじさん、どうせこの半熟探偵には似合わないんだしどんどん使っちゃってよ」

翔太郎「誰が半熟だって亜樹子ォ!!」

亜樹子「へへーん、ハーフボイルドな探偵さん」

フィリップ「……」

そんな俺達の掛け合いを、フィリップは遠目から椅子に腰掛けただ眺めている。

???「ハーフボイルド……?」

亜樹子の発したフレーズに、男は少し眉根を動かし尋ねた。

亜樹子「あ、ハーフボイルドってのはね、この翔太郎君のニックネームみたいなもの。本人はハードボイルドになりたいみたいなんだけど、まだまだ半熟って意味なの」

こちらをニヤニヤ見つめながら解説する亜樹子に、俺は抗議しようと再び口を開きかける。

???「フッ、ハードボイルドか……翔太郎とか言ったな。頑張れよ」

翔太郎「おっ、おお……ありがとうなおじさん」

おやっさんの声と、顔で面と向かって言われると、何だか見習い時代に戻ったようで少しくすぐったい。そして、まるで本当におやっさんが生き返って激励してくれてるみたいで……俺は目頭が熱くなるのを感じ、慌てて顔を逸らした。


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