過去ログ - 【W】翔太郎「車のライダーだと?」フィリップ「ゾクゾクするねぇ」【ドライブ】
1- 20
73: ◆r0ftaGgSPOUQ[sage saga]
2015/04/01(水) 22:15:44.95 ID:Y7/VXOst0
――sideW

フィリップ「ふむ、重加速、ガイアメモリ……まだ何か足りない」

進ノ介「どうしたんだ、フィリップ?」

ベルトさん「やけに考え込んでいるみたいだね」

トライドロンの助手席で物憂げに考え込んでいると、進ノ介とそのベルト……の中にいるというクリム・スタインベルトが僕に話し掛けてくる。

運転しているため前方を見ながらも、横目で心配そうにしている進ノ介の様子から、ついまた自分の世界に入り込んでいたのかと我に返った。

フィリップ「あぁ、すまないね。少し考え事をしていたよ」

進ノ介「いや、それは全然いいんだけどさ。さっきも俺に気を遣って外に連れ出してくれたんだろ?」

どうやら僕なりに気を遣わせて負傷した翔太郎
が目に触れないようにしたのだが、すっかり見抜かれていたらしい。

進ノ介「考え事は、753号たちのことか?」

フィリップ「あぁ、それもあるけど、そもそもなぜクラーク博士という人物は今回のような事を企てたのかと思ってね」

ベルトさん「ふむ、確かにその事は私も気になっていた。今回の事件はガイアメモリとロイミュードの特性を探り、その上で2つの力を併せた計画を企てているのではないかとね」

フィリップ「ほう……」

このスタインベルトという人物は生前も切れ者だったのだろう。だからこそベルトに人格を移すという離れ業もやってのけたろだろうが。

進ノ介「うーん、あんまり難しいことは分からねぇけど、フィリップとベルトさんが組めば怖いもんなしって感じだな」

ベルトさん「進ノ介、それは私を買い被りすぎだよ」

ハンドルを握りながら、進ノ介が悪戯っぽく笑う。こうして見ると、彼とベルトは、僕と翔太郎の関係によく似ているのかもしれない。

ベルトさん「進ノ介、向かってほしい場所があるんだが」

進ノ介「どうしたんだよ急に」

ベルトさん「あぁ、今回の一連の事件、そしてクラーク博士という言葉に少し心当たりがあってね」

進ノ介「そうなのか? フィリップ、今から」

フィリップ「僕は構わないよ。少し考え事をしたかっただけで、行くあても特になかったからね」

僕の言葉に頷くと、進ノ介はハンドルを切り別の道へと入っていった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
99Res/92.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice