過去ログ - 【W】翔太郎「車のライダーだと?」フィリップ「ゾクゾクするねぇ」【ドライブ】
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84: ◆r0ftaGgSPOUQ[sage saga]
2015/04/23(木) 23:14:19.77 ID:E2OTry+sO
フィリップ「姉さん」

若菜「ん……」

フィリップ「気が付いたかい、姉さん」

若菜「ライト……」

僕の問いかけに、壁に背を預けるようにして座っていた姉さんが、ゆっくりと瞼を持ち上げた。

シュラウド「ライト、ありがとう」

その横にいた母さんも、同様に目を覚ます。

進ノ介「おっ、目が覚めたみたいだな」

遠くの方で機械を調べていた進ノ介が、僕達に近付いてきて、安堵の笑みを浮かべる。

ベルトさん「どうやら怪我はないみたいだね」

フィリップ「あぁ、よかっ……ツッ!!」

2人に返事を返しながらホッと息を吐いた僕だったが、ふと違和感に気付き慌てて若菜姉さんの手をとった。

見ると、指の先から少しずつ粒子のようなものが溢れ、空気中に溶け出している。それに伴い体も消えかけていた。

シュラウド「私たちは所詮模造品。マキシマムの衝撃には耐えられないのよ、フィリップ」

フィリップ「そ、そんな……」

若菜「悲しむことなんてないわ、ライト。だって私達、偽物よ?」

フィリップ「そんなことない!!」

自分で出した声の大きさに自ら驚きつつも、僕は堰を切ったように続ける。

フィリップ「君達2人だって、僕の……姉さんと母さんだ」

シュラウド「ライト……」

若菜「ふふ、あの探偵の泣き虫が移ったのかしら。でも、ありがとう、ライト」

若菜姉さんと母さんは、もうほとんど消えかけた体でゆっくりと頷くと、涙を流している僕に手を差し出した。

フィリップ「これは……」

シュラウド「私達の力、あなたに託すわ」

若菜「コピーだから1回しか使えないけれど、あなたに力を貸してくれるはずよ」

そう言われて見ると、僕の手には、ボムメモリとクレイドールメモリが置かれていた。

進ノ介「……」

フィリップ「姉さん、母さん……」

若菜「ライト、ずっと見守ってるわ」

シュラウド「この地球の中から、いつでも」

フィリップ「……ツッ」

そして、2人の姿は完全に光に溶けて消え失せた。

進ノ介が僕の肩に静かに手をのせる。

フィリップ「ありがとう」

進ノ介「いいって」

何も言わなず慰めを送ってくれる彼にフッと笑むと、僕はごしごしと目を擦りゆっくりと立ち上がった。

フィリップ「さぁ、検索を始めよう」


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