過去ログ - 【R-18】雪風「しれぇの前でおもらししてしまいました」
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34: ◆47gaNFJlIw[saga]
2015/03/06(金) 00:22:35.49 ID:FQujOMSOo
「雪風は人間になれて幸せです」

痛みや苦しみを感じるおよそ戦いには不都合で、抑えようもない不合理な生理現象を生じるこの身体。
煩わしいことばかりの人間の身体が雪風は大好きだった。

「あったかくて、気持ちいいです、しれぇ」

髪を撫でていた司令官の手を取り、胸に当てる雪風。
玩弄の残滓に身を跳ねさせながらも、その顔は大切な宝物を抱え込んでいるかのように穏やかだった。

「しれぇがくれるもの、全部雪風の宝物です。このぬくもりも、快感も、苦しみだって……」

鋼鉄の身では得られなかったもの。身体から伝わる感覚。
嗚咽も叫びも誰にも聞こえず一人で完結していた雪風にとって、他者との『繋がり』は何にも勝る幸福だった。

(そう、きっと雪風がしれぇに惹かれはじめた本当のきっかけは――)

――陽炎型駆逐艦8番艦、雪風です!どうぞ、宜しくお願い致しますっ!

――ええ、よろしく雪風。

(あの日、はじめて会ったとき、しれぇが雪風の言葉に、言葉を返してくれたからだったんだ)

頷いて、ほんの一言言葉を交わしただけだった。
だが、その一言を雪風がどれだけ切望していたことか。
差しのべられる手をどれだけ夢に見たことか。

もう一人で泣かなくていい。
涙を拭い、慰めてくれるぬくもりを感じたあの日。
あの瞬間からずっと――

「大好きですしれぇ、大好きです……」

司令官の瞳を見つめて雪風はもう一度伝える。
自分の確かな想いを愛しい人に。


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