過去ログ - 【R-18】雪風「しれぇの前でおもらししてしまいました」
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5: ◆47gaNFJlIw[saga]
2015/03/06(金) 00:08:12.96 ID:FQujOMSOo
指輪と書類一式を雪風に見せ『ただあなたを強くするためだけにするわけじゃない』と、いつものようにぶっきらぼうに司令官は言った。
目の前に突き出されたそれらに雪風は目をしばたかせながら、『どういう意味ですか』と問いかけた。
意味がわからなかったわけではないが、驚きで頭が真っ白になってつい口に出してしまったのだ。

そんな雪風の問いに司令官は雪風の左手を取り、薬指に指輪をはめて言った。
『あなたのことを愛している』と。
そのときばかりはぶっきらぼうな声は震え、仏頂面の頬には朱が差していた。

その声や表情が空っぽになった雪風の頭に司令官の言葉を沁み渡らせた。
沸きだして来る喜びに興奮。感極まった雪風は頷くことさえ出来ずに泣きだしてしまう。
そんな雪風を司令官はただなにも言わずに抱きしめた。
違う違うと拒絶を意味する涙ではないことを繰り返す雪風の髪を、わかっていると言うように何度も撫でながら。

しばらくして泣きやんだ雪風は、しっかりと司令官の目を見つめ『雪風もしれぇを愛してます』と答えた。
そのときの司令官の笑顔は今でも雪風の脳内にしっかりと焼き付いている。

幸福に満ち溢れたその笑顔。
長く秘書艦を務めた雪風でもはじめて見るその顔は、もしかするとそのときの雪風も浮かべていたのかもしれない。


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